「かけ算九九」の学習を楽しくさせるアイデア【動画】
子供を夢中にさせる教材は、日常の中にたくさん転がっています! 小学校2年生から始まる算数「かけ算」の学習を楽しくさせるアイデアを、おなじみの佐々木陽子先生がシェアします。
目次
「かけ算九九」を楽しく習得しよう!
かけ算九九の学習が始まる第2学年になると、みなさんのクラスでも、カードを使ったり、歌にしたり、一生懸命ノートに書き込んだりして、かけ算九九を覚えているかと思います。
学習の中でも、「1つ分のまとまりの、いくつ分」というかけ算の意味や単位の考え方、分配法則や交換法則、かけ算九九の構成の理解をはかり、アレイ図を活用して単元のねらいに迫っていきます。
今回は、その「かけ算九九」を楽しく習得できるように、みなさんに情報をシェアしていきたいと思います!
日常生活には「かけ算」がいっぱい!
他の教科もそうですが、かけ算九九の教材もたくさん日常の中に転がっています。
特に、スーパーマーケットやコンビニエンスストア(以下、スーパー/コンビニ)は、教材の宝庫です!
学校の中だけではなく、学習は日常生活にいっぱいありますので、ぜひ、保護者会や学年だよりなどで、おうちの方の協力をお願いしましょう。
お母さんとスーパーで「かけ算」学習
たとえば、スーパーやコンビニで、パック販売の卵を見つけます。
卵が4つで1パックになっています。これは「4の段」の教材ですよね!
このとき、子供とお母さんで、かけ算の話をしてみましょう。
お母さん:「4つ入っていて、3パック買うから⋯たまごは全部でいくつだろうね?」
子供:「あ、お母さん! それは『4×3』だから12個買えるんだよ!」
なんて、優等生な答えが返ってくるといいですね!
このように、普段の生活の中で親子で考えてもらうことでも、十分、かけ算の学習になります。
日常でいろいろな問題が作れたり、見つけることができるので、学校の中だけではなく、実生活の中にはたくさんの「かけ算の教材」があることを、先生からどんどん積極的に知らせていきましょう!
また、子供が自分で見つけてきたら、たくさん褒めてあげてください!
実生活をイメージすると学習は楽しい!
かけ算九九は、暗唱したり式を覚えることも大切ですが、このように、実生活の中で子供たちが自分で見つけたり、実物を手にしたり、問題を作ったり、それをクラスで紹介したりしながら、具体的なイメージをもって覚えていくと、思考が広がって学習が楽しくなります。
ぜひ、みなさんの学級でもやってみてください!
いかがでしたか? 暗唱させよう、覚えさせようとすると苦手な子も出てきてしまう「かけ算九九」ですが、保護者の方々にも協力していただき、子供たちが実生活でかけ算が活きる場面を楽しみながら学習できるとよいですね!
小学校教諭。著書に『クラスがまとまる!小学1年生学級づくりのコツ』(ナツメ社)、『子どもの心をガッチリつかむ!とっておきの教室トーク&学級経営ネタ60』(明治図書出版)ほか。一児の母。