短い夏休みでもすぐできる教師の「片付け術」
職員室の机の上、片付いていますか? 耳が痛い先生も多いかもしれませんね…。例年に比べて短い夏休みではありますが、身の回りの環境メンテナンスに取り組んでみてはいかがでしょうか。まずは「レベル1」から、教師の片付け術を伝授します!
執筆/神奈川県公立小学校教諭・長沼久美子
目次
レベル1 まずは、自分のこと
→ 職員室の机を片付ける。
書類整理からはじめる
まずは、机の上に書類が山積みになっていないかを確認しましょう。
書類は、校務ごとにファイルを作ってつづることをおすすめします。ファイル管理が苦手な人は、色付きのクリアファイルに校務の名前を貼って管理するのもいいですね。穴をあけて通す手間がなく、どんどん挟むだけなので、忙しい先生もこれなら継続できるはずです。
ファイルの置き場も決めておきましょう。モノの「住所」を決めておくことで、散らかりを防げます。
足元に棚があれば、そこをファイル置き場にするのがおすすめです。袖机の一番大きな引き出しにファイルを入れている人が多いかもしれませんが、足元でファイルを管理するようにすれば、机の大きな引き出しをカバン置き場にできるので、とても便利ですよ。
筆記用具整理には小さいボックスを用意
筆記用具は、小さいボックスやトレーを用意して整理すると、すぐに目的のものが見つかるだけでなく見た目もすっきりして気持ちがよいものです。複数のボックスを使って、文具と印鑑を分ける等すれば、自分らしい使い勝手が見つかると思います。手前から使用頻度の高い順に配置して、頻繁に使うものは引き出しを浅く開けてすぐに取れるようにしましょう。「印鑑」はかなり使うので、私は一番手前にしています。
また、パステルカラーの画用紙を下に敷いて、明るい引き出しにするのもよいですよ。汚れたら取り換えることができるので、きれいを保つこともできます。
片付けの目安としては、机の上や引き出しの中がすっきりしたなと思ったら、おしまい。時間にゆとりがあれば、ファイルにラベルシールで名前を付けるなど、使い勝手がよくなるように工夫してみてください。
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レベル2 クラスの子どものために
→ 教室を片付ける。
不具合がないかを確認
まずは、子どもが使っている机や椅子をチェックしてみましょう。毎日使っていると、不具合があっても気づきにくいものです。ガタガタしていないかな? 板がめくれていないかな? 落書きがないかな? など。
カーテンはどうでしょう。金具から外れていませんか? カーテンを留めるひもも確認してみてください。ほつれそうになっていたり、汚れていたりしていないでしょうか。カーテンをスムーズに開け閉めできると、ちょっと嬉しい気持ちになりますね。
教室でも書類整理!
古いプリントが見つかれば、処分しましょう。 個人情報が記載されているものはシュレッダーにかけることをお忘れなく。
すっきり整理整頓
本棚の整理も大切です。教科書の向きをそろえるだけで、見た目がすっきりしてきます。
最後に、余力があれば、黒板まわりの整理整頓もやってみましょう。
レベル3 学校に貢献するぞ
→ 特別教室を片付ける。
自分のため、そして子どものための「片付け」ができたら、次は、学校のために! 特別教室の片付けに取り掛かりましょう。
ただ、特別教室はたくさんあるので、自分の担当する校務分掌を基準に選んでください。音楽担当ならば音楽室。運動会担当ならば体育倉庫等です。
片付け方は、それぞれの学校のルールがあると思うので、それに従ってください。一見きれいになったようでも、本人しか把握できていないような整理の仕方になってしまったら、本末転倒です。
みんなが使いやすくなるような整理整頓をがんばってください!
教師の「片付け」チェックリスト
どのくらい片付いているでしょうか? チェックしてみましょう!
いかがでしたか? 身の回りが整理整頓されていれば、子供たちの感染予防意識の向上にも繋がるのではないでしょうか。ぜひ、取り組んでみてください!
イラスト/設樂みな子
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