学級経営を充実させるのに必要な「大人づきあい」のコツ【動画】

学級経営は、学級担任だけが行うものではありません。学級経営を充実させるためには、担任は何に配慮し、日々どのようなアクションをとっておくとよいのでしょうか? 教育技術本誌でもおなじみのトモ先生こと髙橋朋彦先生が、学級経営を充実させるために大切な気づきと実践アイディアについてシェアします!
目次
大人との良い関係をつくる
学級経営を充実させるために重要な、意外な方法があるんです。
それは…

「大人との良い関係をつくる」!
子供のことじゃないの? と思う方もいるかもしれませんね。
でも考えてみてください。

学級経営は誰がするものでしょうか?
私は以前、

学級経営は「担任がするもの」だと思っていましたが、それは、

大きな間違い!
子供がケガをしたときは養護教諭、 他にも、教務の先生や教頭先生、校長先生にアドバイスをもらったり…、
つまり、

担任一人の力で学級経営をするのは無理なのです。
そこで、

「大人との良い関係をつくる3つのポイント」についてお話します。
point1 悪口を言わない
1つめのポイントは、

「悪口を言わない」です。
当たり前だよな、って思うかもしれません。
でもついつい、

悪口を言いそうになってしまうときってありませんか?
それって仕方がないことなんです。
弱っているときに、周囲を自分より低くとらえることで、心を保とうとするんですよね。

「悪口を言わない」と、意識して行動すれば、変わっていきますよ。
point2 いないところでいいところを伝える
2つめのポイントはこちら。

「その人がいないときに、その人のいいところを伝える」です。
例えば、

A先生と話しているときに、B先生のよいところを伝えます。
「B先生の授業を見させてもらったら、板書がすごくキレイで。どうやったらあんなにていねいに書けるのか聞いてみたら、すごくやさしく教えてくださって、とってもためになったんですよ」
みたいなことをA先生に話すのです。
するとA先生がB先生に、
「この前トモ先生がこんなこと言ってたよ~」
なんていうふうに伝えてくれるでしょう。

良いことを伝えあって、良い人間関係をつくっていくことができるのです。
point3 喜んで人助けをする
3つめのポイントは、

「喜んで人助けをする」です。
学校には、名もない仕事が、たくさんあるんですよね。
電球を変える、何か重いものを運ぶ、といったような。
お願いされることもあれば、自分で気付くこともあるでしょう。
その時に、

喜んで仕事をする!
すると周りは、必ず見てくれているんですね。
そういった行動を続けていると、
自分が困っているときに、誰かが喜んで助けてくれます。

双方で助けあう、よい関係ができるんです。
感謝の気持ちをもつ
これらの3つのポイントを実行する際に大切なのは、

「感謝の気持ちを常にもつ」ということ。
感謝の気持ちがあれば、悪口は言わないし、その人のいいところを誰かに伝えたくなるし、ちょっとした雑用のような仕事も喜んでできる。
そうです、

「感謝の気持ち」は、3つのポイント全部に繋がっているのです。
これまでお話してきたことは、いわば「当たり前のこと」です。

子供にいつも言っていることですよね。
子供にだけ言って、大人の自分がやらないなんて、おかしい!
感謝の気持ちをもちながら生活している先生の言葉は、

子供たちの心に、確実に届きます。

1983年千葉県生まれ。第55回わたしの教育記録特別賞を受賞。教育サークル「スイッチオン」「バラスーシ研究会」に所属。共著に『授業の腕をあげるちょこっとスキル』『学級づくりに自信がもてるちょこっとスキル』(共に、明治図書出版)がある。算数と学級経営を中心に研究中。
Twitterアカウントは @tomotomoteacher https://twitter.com/tomotomoteacher
トモ先生のインスタ https://www.instagram.com/tomotomotea/
トモ先生のnote https://note.com/tomotomo777
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