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「コグトレ」で身体感覚を育てよう〔Ⅱ物と自分の身体(物をコントロールする)〕#11【ダウンロードプリント付】

連載
子どもたちの認知機能を高める 教室コグトレ
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立命館大学教授・一般社団法人日本COG-TR学会代表理事

宮口幸治
「コグトレ」で身体感覚を育てよう〔Ⅰ自分の身体(身体を知る)〕#1ダウンロードプリント付 バナー

「コグトレ」の身体面のトレーニング(認知作業トレーニング)の11回目は、自分の手足を使って、物を円滑に操作する機会をつくり、手、指、足、身体をどのように動かしたらよいかのイメージ感覚を養う「Ⅱ物と自分の身体」のなかの〔物をコントロールする(棒運動)〕にチャレンジしましょう。「コグトレ」とは、宮口幸治先生たちが開発した「コグニティブ(認知)機能」に着目したトレーニングのことで、身体面、学習面、社会面の3方面から包括的にトレーニングする特徴があります。本連載では、身体面のトレーニング(認知作業トレーニング)を基にして身体的不器用さの改善を図るトレーニングを紹介します。ダウンロードプリントを活用して、ぜひ試してみてください。

監修/立命館大学教授・宮口幸治

認知作業トレーニングとは

コグトレの認知作業トレーニングは、自分の身体のボディイメージを高める、物を扱う能力を高める、他者との関係の中で、多くの情報に注意を払い身体の適応力を高めるなど、身体的不器用さの改善を図るトレーニングです。下の表のように「Ⅰ自分の身体」「Ⅱ物と自分の身体」「Ⅲ人の身体と自分の身体」など3つのプログラムから成り立っています。

認知作業トレーニングプログラム

身体的不器用さ(以下、不器用さ)をもつ子どもは、小学生では約5% 存在すると言われています。不器用な子どもの特徴は、物によくぶつかる、ボールをうまく投げられない、物をよく壊す(手先が不器用)、姿勢が悪い、力加減ができない、じっと座っていられない、左右が分からないなどです。この子たちは、運動やスポーツが苦手だったり、身体や手先がうまく使えなかったりするだけでなく、不器用さが自尊感情の低下や周囲からのいじめの原因となることも報告されています。そのような不器用さを改善するトレーニングが、コグトレの「認知作業トレーニング」です。いわば、体育の特別支援教育とも言えるでしょう。「認知作業トレーニング」は、グループで実施することが原則となっています。

今回は、「Ⅱ物と自分の身体」のなかの〔物をコントロールする〕の「棒運動」の課題を紹介します。

〔物をコントロールする〕は、「棒運動」「キャッチ棒・玉」の2つのプログラムからなります。自分の手足を使って、物を円滑に操作するという動機やプランニング、動作の遂行は、主に脳の前頭葉が行っています。予測と誤差の修正には小脳が、繰り返すことで動作が強化されていく過程には大脳基底核が関連しています。複数の脳の領域が統合されてスムーズな物の操作が可能になります。〔物をコントロールする〕トレーニングは、瞬発力や協調運動能力を鍛えます。今回は「棒運動」の〈縦・横回転〉を試してみましょう。

〔物をコントロールする〕の「棒運動」にチャレンジ!

進め方〈縦・横回転〉※課題シートの図を参照

  1. コグトレ棒を用意します。
  2. 立った姿勢になって片手でコグトレ棒の端を下(手のひらが上)から握り、縦方向に手前の上方に投げ、半回転させて棒の反対の端をキャッチします。キャッチした手のひらの向きは握った方向と同じ向きです。
  3. まずは、利き手で行い、次は反対の手で行います。
  4. 5回以上縦方向の半回転ができたら、次は1回転にチャレンジします。
  5. 縦方向ができたら、次は同じ要領で、横回転にチャレンジします。
  6. 横回転ではコグトレ棒を上(手の甲が上)から握ります。
  7. 利き手で半回転から始め、5回以上連続してできるようになったら、反対の手で行います。
  8. 次に1回転にチャレンジしましょう。

※足が動いて身体全体がぶれないように注意しましょう。縦方向では、投げた手と反対の手で取ることを追加してもよいでしょう。逆の半回転、逆の1回転と難易度を上げていくことも考えられます。

コグトレ棒の作り方は「コグトレ」で身体感覚を育てよう〔Ⅰ自分の身体(身体を知る)〕#1 参照

課題シート

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