話の引き出しが増える!心スッキリ!「マイノート」の作り方

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毎日、いろいろなことを感じたり考えたりしているはずなのに、いざ、話したり書こうとする時に、何も出てこないということはありませんか? そんな先生には、自分の心が動いたことを書き留める、『マイノート』づくりがおすすめ。学級だよりや話のネタのストック、自信をなくした時の特効薬にもなってくれます。

執筆/整理収納アドバイザー・Emi

Emi●「家族のシアワセは、暮らしの基本となる『家』から。」をコンセプトに、2008年にブログ「OURHOME」を開始し、2015年に法人化。自身も男女の双子を出産し、現在「子どもと一緒に楽しく暮らす、自分らしく働く」を目指す8名のママスタッフと共に運営している。2013年出版の「OURHOME~子どもと一緒にすっきり暮らす~」(ワニブックス)以降、著書多数。2017年に「わたしらしさを知る マイノートのつくりかた」(大和書房)を出版。収納セミナーの開催、メディア出演、雑誌のコラム連載など活躍の場を広げている。
OURHOME」のHP

Emiさん

自分の「好き」をマイノートに集めよう

マイノートとは、興味のあること、役に立つことなどの情報や、心の動きを記した「自分の雑誌」です。ときどきノートを見返すと、「自分らしさ」とは何か、気づくきっかけになるでしょう。

マイノートの5つのルール
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マイノートが叶えてくれること

私がマイノートをつけ始めたのは、社会人1年目の2004年のことです。2017年までで、55冊のマイノートをつけています。日々の気づきを記録するなかで、自分の好きなものが明確になったり、気になっていたことを実行に移せるようになったり、毎日の小さな「できた!」がコツコツ積み重なるのが分かる・・・そんなふうに感じています。落ち込んだ時に見返すと、「毎日頑張ってるなぁ」と自分を肯定できます。マイノートは、自分らしさを知り、自分に自信を持つためのツールなのです。

先生にこそマイノート

自分に自信を持つことは、子どもたちや保護者など、日々多くの人の前で話す先生にとって、とても大切なことです。先生が本当に好きなこと、興味があることを楽しそうに話す姿は、子どもたちを惹きつけるのではないでしょうか。

それだけではなく、「自分の中にどんな引き出しがあるのか」を整理するのもマイノートの役割です。それらを取り出しやすい状態にしておくことで、とっさの話のネタにつながったり、学級だよりなどを作る時も役立ちます。

マイノートに残すのは、例えばこんなもの

参考にしたいコーディネート

TVで流れる情報、雑誌で見るもの、「すべてがいい感じ!」ではなく、自分のアンテナにひっかかるものがあるはず。それだけ絞って残すだけで、自分の好きなテイストが分かってきます。衝動買いや、無駄な買い物が減る効果もあります。

コーディネートの切り抜きを貼ったマイノート

かわいい雑貨、作りたいもの

見ているだけでウキウキするような雑貨や、「これ、真似してみよう」とピンときたものなど。雑誌の切り抜きを貼る時は、「なぜそれを貼ったのか」「何に心が動いたのか」を一言書いておくと、より良いです。

日々の気づき

誰かの発言から得た気づきや、自分だったらどうだろう? 次からはこうしてみよう! を考えてみましょう。

雑誌の切り抜きを貼ったマイノート

おすすめのお店情報

いただきものをした時や、おいしいお店を見つけた時は、パンフレットやショップカードを貼っておきます。自分が贈りものをする時や、集まりの幹事などをする時に役立ちます。

お気に入りのクッキーのパンフレットを貼ったマイノート

暮らしに役立つマメ知識

TVや雑誌を見て気になった情報や、料理のレシピなどを貼ります。その時はいい方法だなと思っても、つい、そのままやらずに忘れてしまいがち。ちゃんと残しておけば、余裕のある時に取り組め、日々の暮らしを少しずつ快適に整えていけますよ。

残しておきたい料理のテクニックの切り抜きを貼ったマイノート

自分の心の動きを知る

心がモヤモヤした時は、マインドマップの手法を使って心と頭を整理してみましょう。ノートの真ん中に「モヤモヤする」など考えたいことを大きく書き、丸で囲って、そこから連想ゲームのように思い浮かぶことをどんどん書いていきます。何が原因かはっきりしないけれど、気持ちが落ち込む時もままあるものです。客観的に眺めてみると、「今これが不安なんだな」「嫌なんだな」と気づき、自分の中にあるものを見つめることができたり、「じゃあ◯◯先生に相談してみよう」「まずはこれに取り組もう」等、そこから先の具体的な対策を立てていくこともできます。授業のアイディアが浮かばない時や、煮詰まった時に活用するのもおすすめです。

自分の気持ちを書き出したマイノート

大事にしたい手紙や言葉を残そう

「嬉しい気持ち」をたくさんストックしましょう。

子どもからの手紙

児童や自分の子どもが手渡してくれる手紙はとっておきたいもの。ただし、なんでも貼るのではなく、特に嬉しかったもの、心が動いたものだけを貼りましょう。このときも、どんなところが嬉しかったのか、心に響いたのかを一言書きましょう。

子どもからの手紙を貼ったマイノート

心に残しておきたい言葉

右下のノートは、ある時、新聞に掲載されていた詩です。双子の子育てが大変だった頃を思い出し、思わずうるっときて貼りました。そのあとブログで記事にしたところ、多くのママさんから反響がありました。マイノートは、自分だけではなく、同じ悩みを持つ誰かのために役立つこともあるのです。先生なら、グっときた言葉を、子どもたちに紹介するのもよいでしょう。

先輩の先生からのアドバイスや、心に残った言葉、褒めてもらったエピソードなどもメモをしておけば、仕事で落ち込んだ時やパワーが湧いてこない時に、明日からもがんばろう! と元気をもらえます。気になった箇所、特に気に入った箇所にラインを引いておけば、後でふり返った時にどういう気持ちだったかが分かりやすいです。

『今日』伊藤比呂美訳 下田昌克絵(福音館書店)朝日新聞大阪本社版 2014年11月6日付

ノートを見返すことが大切

マイノートは、ノートをつけて終わりではありません。あとで見返すことにこそ、価値があります。忘れていた気持ちを思い出したり、やりたいことを再確認したり、悩みの答えを過去の自分から見つけられることもあるかもしれません。

こんな時にノートを開こう

自信をなくした時

ノートを何年も続けていれば、「あの頃はこんなことで悩んでいたんだ」「昔やりたいと思ったことができている」など、成長した自分を実感できます。手紙や言葉を読み返して、元気をもらうこともしょっちゅうです。

学級だよりを作る時

この一か月、クラスではどんなことがあったかな? とふり返る材料になります。また、切り抜いた雑誌を参考にレイアウトを考えたり、「このコーナーを真似してみよう」など、さまざまに役立ちます。

話のネタが必要な時

懇談会やセミナーなどで話をする時、何もない状態から話の内容をつくるのは難しいもの。自分が心に響いた言葉をマイノートにメモしておけば、そこからエピソードを広げることができます。

ちょっとしたコツ

POINT1  大きなサイズのものを貼る時は?

ノートを横向きにして大きいコラージュを貼ったマイノート

大きめのコラージュ写真を貼る時は、ノートを横向きにしてページをまたいで貼ります。手紙や書類の場合は、ホチキスで留めたり、折り畳んだりして貼ります。B5のノートにA4の資料を貼る場合でも、周りを少しカットすれば問題ありません。あとで見返しやすいよう、3つ折りなど、中身が見えるように貼りましょう。

POINT2  何を使って貼る?

水のりやマスキングテープを使用して貼る例

水のりは、裏側に響くことや乾きづらいことがあるため、テープのりが便利です。またマスキングテープも役立ちます。手軽に使えて、貼って剥がすこともできるのでおすすめです。

POINT3  手元にノートがない時は?

付箋に書いて残しておいたものをマイノートに貼る

ノートを持ちあわせていない時は、付箋や手持ちの紙にメモしておいて、後から切ってマイノートに貼ります。「ちゃんときれいに貼ろう!」と思うよりも、なるべく時間をかけずに手軽にできる方法をとるのが続けるコツです。時間がある時に貼ろうと思うと、つい溜めてしまって・・・いうことになりがちです。細かいことは気にせず、どんどん書いて貼るのがよいのです。

子どもにもマイノート

小さい頃から自分を知ることは、難しいことですが大切なことです。第三者の評価・判断基準ではなく、自分の「やりたい!」や「好き!」を選び抜ける力は、情報化社会の現代において重要です。人との比較ではなく、自分のなかでの成長を実感することで人生が豊かになります。また、切ったり貼ったり、手を動かすことは子どもたちが大好きな作業です。自分と向き合いながら、落ち着いた時間を過ごすことができますよ。

子どもの頃から、好きなものを切り抜いてコメントを入れたり、好きなテープを貼ってマイノートを作るのもおすすめ

わが家は親子でマイノート!

わが家では、3歳頃から子どもも一緒にマイノートをつけています。毎回ではありませんが、気が向いた時に、やれるぶんだけ行います。それぞれが作業に没頭しながらも、親子で一緒に取り組む時間を持つことができ、今日はどんなことがあった? と1日の出来事を共有するきっかけになります。

撮影/桑島省二 取材・文/並河智子(ウエストプラン)

『小一教育技術』2017年11月号より

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