マンガでわかる「ギフテッド」~生きづらさを「らしさ」に変えよう~  連載第1話を公開中!

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2021年に大きな話題を呼んだオリジナルweb連載マンガ「いじめと戦う!プロの対応術」に引き続き、ビッグコミック連載作家・黒川清作先生による新たな連載マンガがスタートしました。今回のテーマは、ギフテッドへの配慮と支援。

今年度から文部科学省が予算をつけ、「特定分野に特異な才能のある児童生徒への支援の推進事業」をスタートさせたこともあり、現場の先生方はもちろん、全ての教育関係者にとって、今、より深く学ぶべきテーマです。
この連載(全2話)では、「ギフテッド」と呼ばれる子供たちを、「その特異な能力ゆえに生きづらさを抱える、配慮や支援が必要な子供たち」と捉え、それぞれの生きづらさを「自分らしい個性」に変えるため、周囲の大人たちがどういう心構えをもち、何をすべきなのか、について提案していきます。

           ☆すぐに読みたい方はここ↑をクリックしてください。

第1話のタイトルは、”「ふつう」が私を苦しめる”

物語は、主人公・小川結衣の幼少期から幕を開けます。
幼稚園の頃から絵に突出した才能を示し、「雀」という漢字をやすやすと書いてしまうなど、IQの高さも発揮していた結衣。

主人公・小川結衣
↑主人公の小川結衣(幼少期)。
連載マンガ第1話 P2より、結衣の描いた絵を示す一コマ。
↑5歳の結衣の描いた絵のクオリティの高さと、彼女が書いた「雀」という漢字に、幼稚園の先生も唖然…。

しかし、彼女の苦しみは、小学校入学直後から始まりました。
成長・発達がアンバランスで、そのIQの高さとは裏腹に周囲とのコミュニケ―ションが苦手なため、4年生になった頃には、いつしか周囲から孤立し、徐々に追い詰められていきます――。

教室の中で孤立する結衣の姿を描いた1ページ。
↑学校という「入れ物」にうまく適応できない結衣は、「悪いのは私なの…?」と1人悩み続ける。

徐々に心労が積み重なった結果、5年生になった結衣は、とうとう学校に行けなくなってしまいます。

苦しみ、傷つき、自宅でいつまでもその手を洗い続ける結衣。
↑追い詰められ、苦しむ結衣。学級担任に相談しても、「成績は良いし問題はない」と言われるばかりで…。

途方に暮れる結衣とその母・さやかは、この後、どうなってしまうのでしょうか――?

ギフテッドに必要な配慮や支援とは、どのようなものなのか? 主人公の結衣を今後、救っていくものは何なのか? それらを考えていくため、ぜひ本編をお読みいただければと思います。

今回、監修者として、片桐正敏教授(北海道教育大学旭川校)、ストーリー原案提供者として楢戸ひかる氏、取材協力者として小泉雅彦氏(ギフ寺住職)、日高茂暢先生(佐賀大学教育学部講師)、一般社団法人 ギフテッド応援隊が集結。最強の制作チームでお届けする贅沢な無料コンテンツです。

ギフテッドの「生きづらさ」を描いた渾身の第1話、結衣の成長が始まる感動の第2話(web連載は全2話)を、ぜひお読みください。

※web連載は全2話ですが、物語はまだまだ続きます。さらに大きな感動が待つ2話以降の物語は、発売中の単行本「マンガ&イラスト解説 ギフテッド応援ブックー生きづらさを「らしさ」に変える本ー」でお読みください。

登場キャラクター紹介

小川結衣(小5)…生まれつき知能指数が高く、突出した絵やデザインの才にも恵まれたギフテッドの少女。一人っ子。幼少期から周囲とのコミュニケーションがうまくいかず、結果として自分の内面にとじこもってしまう。

小川さやか(40歳)…小川結衣の母親。一流大手メーカーのマーケティング担当として周囲からの評価も高いキャリアウーマン。出産をきっかけに一線を退き、時短で在宅勤務に。頭脳の回転が速く、行動力もあるタイプ。

富良野カムイ(47歳)…さやかが偶然出会った元小学校教師。ギフテッドの子供たちが安心して過ごせる居場所「ギフの湯」を主宰・運営している。一見頼りなさそうに見えるが、「苦しんでいる子供たちに手をさしのべる」という揺るがぬ信念の持ち主。

緖方 凜(中1)…結衣が「ギフの湯」で出会う強気で明るい少女。数学が得意で3ケタ同士のかけ算なら一瞬で暗算してしまう。議論の際、正論で相手を追い詰めてしまうところがある。好奇心旺盛でいくつかのことに同時進行で取り組むタイプ。

          マンガ/黒川清作  文/「みんなの教育技術」編集部

※ギフテッドについてもっと知りたい方は、こちらの「ギフテッド特集」をお読みください。

単行本『マンガで解説 いじめと戦う!プロの対応術』好評発売中です!

単行本「いじめと戦う!プロの対応術」カバー画像

監修・解説/千葉孝司●ちば・こうじ。1970年北海道生まれ。公立中学校教諭。ピンクシャツデーとかち発起人代表。いじめ防止や不登校対応に関する啓蒙活動に取り組み、カナダ発のいじめ防止運動ピンクシャツデーの普及にも努める。著書に「WHYとHOWでよくわかる!いじめ 困ったときの指導法」「WHYとHOWでよくわかる!不登校 困ったときの対応術」(ともに明治図書出版)等がある。

マンガ/黒川清作●くろかわ・せいさく。漫画家。1981年千葉県館山市生まれ。「ビッグコミック&オリジナル合同新作賞」で入選受賞後、「ビッグコミック増刊号」(小学館)にて読み切りの掲載を経て、2019年6月より「ビッグコミック」にて連載デビュー作となる『江戸城再建』を連載。単行本全3巻、好評発売中。

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