自己紹介の文で、書く意欲を高める指導とは 【小1国語 京女式書くことの指導】9

連載
吉永幸司の京女式「書くことの指導」
【小1国語】1年生の賢い子を育てる「京女式 書くこと指導」

今回は、自己紹介を文に書く活動の指導術を紹介します。自分のことを友達に伝えるという楽しい活動を通し、子供の書く意欲を高めていきましょう。単行本『はじめてのひらがな、カタカナ 1年生担任の京女式国語の教育技術』(小社)を再編集して、1年生の国語の指導ポイントを分かりやすく紹介するシリーズです。

執筆/京都女子大学附属小学校特命副校長・吉永幸司

自己紹介を考える

文字を覚え、話すことに興味を示すはじめての学習は、「自己紹介」です。夏休みという長い時間を経験した子供たちにとって、自分のことを友達に伝えることは、楽しい学習活動の一つです。話すことと書くことが一つになるので、国語学習への意欲が高まります。「はじめ」「次に」などの順序を表す言葉を使えるようになると、賢くなったという気持ちになります。そのため、書くことにも快さを感じる学習活動です。


自己紹介という少し背伸びをした学習は学習意欲を高めます。学習のめあてを丁寧に書かせることで、紹介したいという強い気持ちになるように指導します。
よいと思えるところを見つける指導の視点が必要です。よいというところは、一般的には学習指導要領の、「知識及び技能」になります。しかし、1年生では、興味関心が大事です。ですから、それぞれの子ががんばっているというところを見逃さないようにするのが、子供の学習意欲を高める秘訣です。


「ともだち に じぶんのこと を」のように、助詞に気を付けさせます。間違いがあれば、時間をおかずに指導することです。一度、間違って覚えると覚え直しをするのに時間を必要とするのが1年生です。ノートでは、大事な言葉や強調する表現にマルを付けるように指導します。「大事なこと」について、言葉で説明しても、それを理解する力がある子はそれほど多くはありません。指導がむずかしい「大事なこと」という言葉です。


自分を紹介することを考えさせます。「好きな」に続く言葉を見つけさせ、板書します。その板書を丁寧に写させます。ノートに写す過程で、それぞれの子が「私の好きな」を見つけていきます。自分の「好きな」を見つける過程が大事な学びになります。


学習のまとめを考えさせます。発表させたことを「はじめに」「つぎに」という順序を使う言葉を使って板書し、板書のとおりに写させます。話し合いの結果をまとめ、文の形で整えます。

「作文」の学習も

2学期に入ると作文の学習も行います。1字下げや句読点など、これまでの学習を踏まえて指導しましょう。


「自己紹介では好きなことを伝えましょう」と指示し、遊び、食べもの、動物などの言葉を導き出します。その言葉を板書し、「先生の書いたようにノートに写しましょう」と指示をします。ノートに書く時間を十分に取り、あわてさせないようにすることがポイントです。

<ダウンロード資料>

<ワークシート>ぶんをていねいにかきましょう

吉永幸司(よしながこうし)
京都女子大学附属小学校特命副校長
滋賀大学学芸学部卒業。滋賀大学教育学部附属小学校教諭(26年間)、同副校長、公立小学校校長、京都女子大学教授・同附属小学校校長。国語指導、道徳指導に長年携わる。国語教育、道徳教育の大家として定評が高く著書も多数。『教育技術ムック 考える子どもを育てる京女式ノート指導術 小学校国語』小社ほか。

構成/浅原孝子

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