【ことば遊び】早口言葉や絵かき歌で言葉のセンスを磨こう!
本シリーズでは、遊びを通して言葉のセンスを磨いたり、ルールを守って遊ぶ大切さを学べる「ことば遊び」を紹介していきます。今回は、 発声や滑舌の練習にもなる「声に出すことば遊び」を紹介します。
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目次
早口ことば
早口ことばは、昔から楽しまれてきた手軽なことば遊びです。ニュースなどで早口でしゃべるアナウンサーが使っていることばには、言いにくい言葉があります。アナウンサーのような訓練を受けていない人が話すと、舌がもつれてしまうような言葉もあります。早口ことばは、そんな言いにくい言葉を言い合って楽しむ遊びです。また、発音練習にもよく使われます。次の6つの言葉を、3 回続けて言ってみてください。一度で正確に言える人は、そういないのではないでしょうか。
早口ことばの中には古典的なものがいくつもあります。
クラスのみんなで遊んでみよう
①3回続けて言うのがルール
班対抗などを取り入れて団体戦にしてもいいですし、個人戦にしてタイムを計っても楽しめます。
②早口ことばをつくってみよう
長音、拗音、幼長音を組み合わせると、発音しにくいことばが生じます。「ひゃひゅひょ」「ぴゃぴゅぴょ」「みゃみゅみょ」などは、それだけで早口ことばになる要素があります。
絵かき歌
子どもたちは自由帳というノートをもっていて、それにお絵かきをしていますが、 私が子どものころは、そんなノートはなくて、地面に木ぎれで描いていました。そんなときは、絵かき歌をうたいながら描いたものです。道路が舗装されると、蝋石(ろうせき)という白い色の出る石で絵や字を描きました。チョークは柔らかくていろいろな色があり、あこがれの道具でしたが、もっている子はいませんでした。
車が多くなって、道路で遊ぶことが禁止されると、道路に絵や図形や文字を描いて遊ぶことはなくなりましたが、絵かき歌は今も残っています。それに、アニメのキャラクターの絵かき歌があります。うたいながら描いていくとうまく描けるので、子どもたちは喜んで描きます。思いどおりに絵が描けないと思っている子どもは、救世主が現れた気分になり、絵かき歌をうたいながら絵を描いているようです。達成感のある絵が簡単に描け、しかもうたいながらという覚える工夫のある絵かき歌。先人たちは、素晴らしい文化を子どもたちに残してくれたものだと感心します。
<へのへのもへじ>
<チューリップ>
<パンダ>
<ライオン>
絵かき歌づくりを楽しむこともできます。動物や植物、お父さんやお母さん、先生や友達などで試してみましょう。
かぞえ歌
一から十までの数字が入った「かぞえ歌」は、歴史のあることば遊びです。数をかぞえるときに調子をつけて言うのですが、基本的には語呂合わせ遊びの仲間に入ります。
一匹、二匹、さんまの しっぽ
ゴリラの むすこ、なっぱ、はっぱ
くさった とうふ
これは、今でも子どもたちがよく口にするかぞえ歌です。地方や時代によって少しずつ変化しているようですが、それだけ長く広く愛されているということでしょう。
野菜にすると、
いちじく にんじん さんしょに しいたけ
ごぼうに むかご なすびに はくさい
きゅうりに とうがん
動物にすると、
いぬ にわとり さる
しまうま ゴキブリ しろくま
なまけもの はち 九官鳥
十姉妹