学級開きをワクワクで始める自己紹介アイデア(教師編・児童編)
新年度、子供たちは楽しみな気持ちと不安な気持ちを、両方もちながら登校してきます。新しいクラス、新しい担任との出会いとなる学級開きは大きな意味をもっています。子供の楽しみな気持ちがより膨らみ、希望をもってスタートできるように心がけていきましょう。
執筆/神奈川県公立小学校教諭・山本恭兵
目次
教師の自己紹介
子供たちと初めて出会う場合は、子供が「楽しそうな先生だな」「一生懸命がんばろう」と、前向きな気持ちになれるような自己紹介をすることが大切です。欲張らず、何か一つでも印象に残るような工夫を考えましょう。
アイデア例
- 自分の名前で「あいうえお作文」をする。
- 自分の好きなものをクイズにする。
- 自分の特技を披露する(似顔絵、手品、楽器、スポーツ、読み聞かせなど)。
教師の思いを伝える
1年のスタートに、「こんな3年生(4年生)になってほしい」「こんなクラスになってほしい」という教師の思いを伝えることが大切です。
多くの子供たちが期待に胸を膨らませているこのときに、自分たちがめざすべき方向を示すことで、これからの学校生活のモチベーションをアップしていきましょう。
このときに配慮したいのは、どれだけ子供の印象に残るようにするか、ということです。ポイントとしては、「短く・視覚的に」ということを意識するとよいでしょう。
アイデア例
子供たちにがんばってほしいことを、体の部分のイラストにして、一つひとつクイズにします。イラストがあることで、印象に残りやすくなるほか、話した後に、教室に掲示しておくこともできます。
子供同士の自己紹介
教師の次は、子供同士の自己紹介をします。新しいクラスで「失敗してはいけない」と緊張している子供たちが、「このクラスなら少しくらい間違えてもいいんだ。大丈夫」と、安心して発表できるように配慮することが大切です。
自己紹介で配慮することの例
- 自己紹介の項目を伝えておき、カードに記入しておくようにする。
- 分かりやすい話型を示し、教師がお手本を見せる。
- 恥ずかしいときはパスしてもよいことにする。
- 発表が終わったら、みんなで大きな拍手や合言葉を言う。
「わくわく」をもっと広げる工夫
学級開きの工夫として、「○年○組のパスポート」など、そのクラスだけのグッズを用意します。裏面には「自己紹介ができた」「一年間がんばろうと思えた」などの項目を設け、できた項目にはスタンプを押したり、シールを貼ったりするようにします。そうすることで、学級開きに参加した達成感と、みんなで同じものをもつ一体感などを味わうことができます。
イラスト/山本郁子
『教育技術 小三小四』2021年4/5月号より