学年末の大掃除 ~子供たちの意欲を引き出す工夫~

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年度末には大掃除をする学校が多いでしょう。ただその日を迎えるのではなく、しっかり準備をして臨み、子供たちが意欲をもって大掃除に取り組めるように指導していきましょう。

執筆/東京都公立小学校教諭・桐川瞳

学年末の大掃除 ~子供たちの意欲を引き出す工夫~
写真AC

まずは計画をしよう!

大掃除の1週間前くらいになったら、大掃除の計画をしましょう。大掃除をすることで、次の学年に気持ちよく教室を使ってもらいたい、という思いやねらいを確認します。そして、教室できれいにしたい箇所や整理したい場所をなるべく具体的に挙げていきます。例えば黒板の掃除であれば、

  1. 黒板水拭き
  2. 黒板乾拭き
  3. チョーク入れの掃除
  4. 黒板消しクリーナーの掃除
  5. 黒板周りの拭き掃除

など役割を細かく分けていきます。

このようにして教室の掃除箇所を集めていきます。子供たちは、教室中を見回して、汚れている場所を見付けようとします。普段、気にしていないところにも意識が向くようになるでしょう。

30人クラスなら30個の役割を集めます。一人一役にすることで、自分の仕事に責任をもって取り組むことをめざします。普段の掃除はグループ行動のことが多いでしょう。大掃除は役割が細かく分けられているので、やるべきことを焦点化することができます。どのように掃除をするのか、やるべきことを確認しておきます。教室の中を簡単に表した教室大掃除マップを用意し、自分の役割の箇所に出席番号を書いておきます。当日の役割をすぐに確認できるようにしておきます。

いざ、実行!

大掃除は時間をしっかりと区切ることが大切です。準備や片付けの時間に見通しをもてるように、時刻を提示しておきましょう。また、タイマーを表示して、時間を見える化することで、限られた時間で意欲的に掃除に取り組むことができます。教師は、子供たちが安全に取り組めているかを見て回りつつ、アドバイスをしましょう。

自分の役割が終わったら、教室大掃除マップの自分の番号にシールを貼っていきます。そして他の箇所を手伝いに行くようにします。掃除が完了するごとにシールが増えていくので、ゲーム感覚で掃除に取り組むことができます。

教室大掃除マップの自分の番号にシールを貼る子

ふり返りをしよう

大掃除の活動のみで終わらせず、ふり返りをすることが大切です。どのように取り組むことができたのかをふり返り、よい気持ちで大掃除の時間を終わらせましょう。時間がかかった場所はどのように役割分担をすればよかったのか、と考えれば、普段の掃除の役割分担にも生かせます。大掃除の時間もひと工夫するだけで、子供たちが大きく成長するチャンスになりますよ!

イラスト/山本郁子

『教育技術 小三小四』2021年3月号より

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