子供の前でマスクをしているからこそ大切にしたいこと【動画】

連載
髙橋朋彦の「トモチャンネル」

千葉県公立小学校教諭

髙橋朋彦

コロナ渦により小学校でも教師がマスクをして授業するのがすっかり定着しましたが、子供たちの前で常にマスクを着けているからこそ日々意識しておきたいことがあります。

今回は『教育技術』で毎月連載中の、木村泰子先生の「学びは楽しい2020〜すべての子どもの学習権を保障する〜第4回『マスクをしている目』」をトモ先生こと髙橋朋彦先生が実践して紹介してくれました。

マスクをしているときの「目」を笑顔にしたい!

今回は、コロナでマスクをしているからこそ大切にしたいことをみなさんと共有していきたいと思います。

『教育技術』の2020年9月号を買いました。私はiPadで『教育技術』(電子版)を読んでいます。全部素敵な記事でしたが、その中でも木村泰子先生の記事が特に素晴らしかったのでご紹介します。

iPadで「教育技術」を読んでいる

その記事は、「学びは楽しい2020〜すべての子どもの学習権を保障する〜第4回」です。

木村泰子先生の連載は毎回素敵で、なんか優しい気持ちになったり、そうだなぁ⋯と思うことが書いてあって、毎回いろいろと考えるきっかけになります。今回は、マスクをしているときの『目』についてでした。

今回は⋯マスクをしているときの目について

木村先生が胃カメラの検診に行って不安でいっぱいだったときのエピソードが書いてありました。そのとき対応してくれた看護師さんの目がとても優しくて、一気に不安な気持ちが安心した気持ちになったそうです。

「目は口ほどに物を言う」といいますが、本当にそう思いました。教室では笑顔でいようと意識するのですが、目まで意識することは今まであまりなかったように思います。

実際にマスクを着けてみると⋯どうですか?
あまり表情が見えないし、声もこもってしまいますよね。

透明のマスクを活用することもありますが、やはり、マスクで顔を覆われているときの『目元』は大事だとあらためて思いました。

マスクをしている時の目元はあらためて大事だと思う

この『目』を笑顔にしたいところですが、なかなか難しくないですか?

そこで、私は次のステップで練習しています。

1. 朝、鏡の前で「優しい目」の練習をする

朝は忙しいですよね。あらためて時間を確保するのは難しいので、歯磨きの時間を活用して、笑顔で歯磨きをするようにしています。そのとき、特に気をつけているのが目元です。

最初は目が笑っていなかったのですが、練習するうちにだんだん自然な笑顔になってきました。

不思議なもので、目を優しくする練習をしていると心の中まで優しくなっていきます。この気持ちで学校に行くと、朝から優しい気持ちで過ごせます。

同時に目元をチェック!

2. 「優しい目」を意識して過ごす

本当は「優しい目を意識して1日過ごす」という実践にしたかったのですが、これが意外と難しくて、気づけば目が怖くなっています。

なので、気がついたときに「今、どんな目をしてたっけ?」と問いかけるようにしています。すると、朝、練習したことが思い出されて目が優しい雰囲気になります。

不思議なことに、それを意識すると心が落ち着きます。目を意識するだけで、これほど変われるのは不思議ですね!

今、どんな目してたっけ!?

3. 寝る前に鏡の前で「優しい目」の練習をする

夜も、朝と同様に歯磨きをしながら行いました。すると不思議なことに、その日の楽しかったことを思い出すのです!

いつもなら、「あ〜疲れた〜」「あ〜アレ、どうしよう〜」など、ネガティブな気持ちで1日が終わることもあるのですが、優しい目の練習をすると、なんだか優しい気持ちで1日が終わるのです。寝るときも穏やかな気持ちでぐっすりと眠ることができます。

アメリカの哲学者・心理学者のウィリアム・ジェームズさんの名言に「楽しいから笑うのではない。笑うから楽しいのだ。」というものがありますが、本当にそのとおりだと思います。

楽しいから笑うのではない。笑うから楽しいのだ。

表情を変えることで私たちの気持ちにも変化があらわれます。

これからも目を意識して笑顔になれるようにしていきたいと思いました。

今回の実践の参考記事はこちら!⇒ 木村泰子連載『学びは楽しい2020〜すべての子どもの学習権を保障する〜』第4回「マスクをしている目」


人と会うときはマスクをするのが私たちの日常になり、今まで以上に『目』の果たす役割が大きくなりました。教室の子供たちには安心感を、自分自身には穏やかな幸福感をもたらすために、日頃から「優しい目」を心がけていきたいですね!

木村泰子先生の執筆記事が連載されている『教育技術』本誌も、あわせてお読みください。
●教育現場の先生が「今すぐ知りたい!」情報満載でサポートする『教育技術小一小二』『教育技術小三小四』『教育技術小五小六』
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髙橋朋彦先生
撮影/田中麻衣

髙橋朋彦●1983年千葉県生まれ。第55回わたしの教育記録特別賞を受賞。教育サークル「スイッチオン」「バラスーシ研究会」に所属。共著に『授業の腕をあげるちょこっとスキル』『学級づくりに自信がもてるちょこっとスキル』(共に、明治図書出版)がある。算数と学級経営を中心に研究中。
Twitterアカウントは @tomotomoteacher  https://twitter.com/tomotomoteacher
トモ先生のインスタ https://www.instagram.com/tomotomotea/
トモ先生のnote https://note.com/tomotomo777

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