誰でも描ける「動物」の描き方レッスン【イラスト上達塾 #3】

イラストが描けたら便利とは思うけれど、絵は苦手だから…、と、諦めていませんか? 実は、「知識」をつけて練習すれば、誰でも必ずうまくなれるとのことなのです! 自称「努力派」イラストレーターの設樂みな子さんが、イラストを描くコツを具体的に教えてくださいます。3回めは、みんな大好き動物イラストの描き方についてです。

教えてくれるのは……設樂 みな子 さん
イラストレーター・漫画家・ブックデザイナー。絵はそれほどうまくなかったのに努力してプロになった頑張り屋さん。
今回は、動物模写スケッチの上達ではなく、実用的なイラストとしての「かわいい動物」の描き方のマスターを目指して、お話を進めます。 難しく考えず、ゆるふわでいきましょう♪
目次
動物を描くポイントは、耳・ヒゲ・しっぽ!
最低限のポイントさえおさえれば、動物は人物よりも簡単に描くことができます。かわいくデフォルメされたイラストを描くとき、人物と動物との最大の違いは、実物との整合性です。人物イラストは「どんなにデフォルメしても骨格を崩してはならない」が基本ですが(連載1・2回参照)、動物に関しては、それはさほど重要ではありません。ポイントさえおさえていれば、必ずそれらしく見えるのです。
ウサギなら頭頂部に長い耳をつけ、ネコなら尖った耳とヒゲをあしらいます。また、イヌは他の動物と比べて種類によって見た目に大きな差がありますが、フッサフサの尾と適当な耳をつけただけでそれらしく見えます。その横に「ワン」と添えればもう完璧! こんな具合いにゆるふわな感覚で、効率よく動物キャラクターをものにしちゃいましょう♪
まずは3種の人気ペットから
地球上には数えきれない種類の生物がいますが、板書やプリント作りで活躍してくれる生き物は限られてきます。まずは、イヌ・ネコ・ウサギの人気ペット3種類を練習してみましょう!
はじめに覚えておきたいのは、
- 顔のパーツの位置
- 尻尾の形状
- 骨格(身体の構造)
この3点です。骨格については、描けるようになる必要はなく、仕組みを知って理解できていればOKです。この3点に加えて、イヌ・ネコの場合、肉球の数も覚えておきましょう。
次に、鳥も描けるようになるととても便利です。鳥は飛べますから、プリントなどの空いたスペースのどこにでも、違和感なくあしらうことができます。鳥の骨格は特徴的で複雑ですが、ふんわりと羽毛で覆われているため、デッサンの狂いをあまり気にせず自由にデフォルメすることができます。好みのお手本を見ながら練習を重ね、だんだんと自分のものにしていきましょう。

