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自分の時間を捻出する工夫と、家庭と仕事を両立するコツ|沼田晶弘の「教えて、ぬまっち!」

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沼田晶弘の「教えて、ぬまっち!」
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国立大学法人東京学芸大学附属世田谷小学校教諭

沼田晶弘

「ダンシング掃除」や「勝手に観光大使」などのユニークな方法で子供たちの「やる気」を引き出すカリスマ教師「ぬまっち」こと、沼田晶弘先生。今回は、学校以外でも、講演活動のほか、原稿執筆やアプリの監修など多方面で活躍し、多忙な日々を送るぬまっち先生に、どのように学校以外の仕事をする時間を捻出しているのか、家庭との両立のコツを含めて聞いてみました。

ぬまっち連載
撮影/下重修

子供に任せることは任せて、時間を捻出

ボクは出張講演やオンラインセミナー、原稿執筆、書籍やアプリの監修など、学校以外での活動も多いので、相当忙しい人間だと思われていることが多いけれど、実はみなさんが思っている以上に、プライベートの時間は確保できていると思っている。

当然、毎日の授業や行事の準備もするし、学級運営や研究授業のためにいろいろな資料も作る。

ただし、日々時間を有効に使うことを心がけているので、学校では5分休憩の時間も無駄にせず集中して仕事をして、できるだけ残業をしないように工夫しているつもりだ。

先生方の中には、本当は自分がやらなくてもよい仕事なのに、「すべて自分がやらなくては」と考えてしまい、仕事を増やしている人が多いように思う。

ボクは子供ができることは、できるだけ子供に任せるようにしている

例えば、宿題や小テストの丸つけ作業。

もちろん最終確認はボクがするけれど、全部イチから自分一人でやるよりは、ある程度子供に任せたほうが確実に時間は短縮できる。

「低学年は無理では?」と言う人がいるかもしれない。
でもボクは一年生に対して、「一年生だからできない」と決めつけたりせずに、根気強くやり方をしっかりと教えた。結果、みんなちゃんとできるようになったよ。

掲示物は、危険な場所以外は子供たちに手伝ってもらうことで短時間のうちに貼り終えることができるし、提出物も落とし物も、自分たちで解決できるようにシステム化しているので、対応に振り回されることはない。

そもそも、子供のためだと思って自分でやってあげてしまうことが、本当に子供のためなのか、考え直してみる必要があると思っている。自主性を伸ばすためにも、子供が自分でできることを増やしてあげることのほうが大事なんじゃないかな。

学校以外の活動は、自分のためになることを選び、楽しむ

講演会やオンラインセミナー、Clubhouseなど、学校以外の活動を増やすことで自分の時間は取られるけれど、ストレスには感じていない。

もちろん、講演会やセミナーは正式な依頼を受け、今まで会ったがことがない方々に有意義な話をしなければならないので、プレッシャーはある。でも、人前で話すことで思考がまとまったり、新しいアイディアが浮かんだりもするから、結局は自分のためになっていると思っている。

また、教育関係以外の人や普通なら出会わない人など、新しい出会いがあることでいろいろな発見があるのもメリット。プライベートの旅行では行かないような場所にも行くことも多いので、今まで知らなかったことを知ることができるし、その場所での出会いや体験を子供たちに還元できる。

どんな仕事でも、「やらなくてはいけない」と捉えずに、基本的に楽しもうと思っているから、精神的な負担はあまり感じていない

家事・育児は「当番制」ではなく、状況に合わせて「分担」する

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