小学生の心に響く!冬休みの生活指導【動画】
もうすぐ冬休み! 2学期末の冬休みの生活指導では、健康で安全な過ごし方に加えて、お年玉にまつわる「お金のトラブル」にも注意が必要です。今回は、小学校低学年の子供たちの心にもしっかり届く生活指導の伝え方について、佐々木陽子先生が教えてくれました。
目次
Part 1:「4つの車」にお世話にならない!
今回は、冬休み前の生活指導についてお話しします。
規則正しい生活を送ることはもちろんですが、生活指導の先生から「あるある話」でお話しされることの多い「『4つの車』にお世話にならない」という代表的なものから紹介します。
1. 赤い車:消防車
ちょっと火遊びして火事になったら大変です! 消防車にはお世話にならないようにしましょう。
2. 白い車:救急車
自転車で猛スピードを出して衝突してしまったり、無理な横断などで大きな事故に巻き込まれたりすることもあります。救急車にはお世話にならないようにしましょう。
3. 白と黒の車:パトカー
万引きなど、悪いことをしないようにしましょう。
4. 何色の車?:不審な車
知らない人に声をかけられて、車に乗ったりしてはいけません!
Part 2: 冬休みは特に「お金の話」が大事!
そして特に、冬休みならでは、なのですが、「お金の話」はしておいてください!
年末年始は、お年玉でたくさんのお金をもらう子も多いと思います。お金をめぐる友達同士のトラブルや、巻き込まれる事件が起きやすいので、きちんと指導しておきましょう。
- お金の貸し借りはしない
- おごったり、おごられたりしない
- お家でお金の使い方・管理の仕方を話し合う
私のクラスで一番効果的だったのは、注意事項を話すだけではなく、お金のトラブルや事件に巻き込まれた事例を話すことでした。
自分たちと同じ小学生が起こしたトラブルや事件を話すと、子供たちは黙って、じっくり静かに聞いてくれます。
「去年、お金のトラブルに巻き込まれて、おまわりさんが学校に来ちゃったんだよ〜!」
なんて一言、言うだけでも、子供たちは「えーーーーっ!」と驚いて、一瞬で注目して話を聞いてくれます。
自分の経験や教師仲間の学校で実際にあったことなど、身近な事件を事例に出して子供たちに伝えましょう。
これから冬休みに入る子供たちの「行動の抑止力」になります。
ぜひ、事例とともに語っていきましょう!
お正月にはお年玉がもらえたり、冬休み目前の楽しい気分の子供たちに注意を促しても響かないのは仕方がないかもしれません。経験の少ない子供たちには、「本当にあった怖い話」で心にきざんでもらいましょう! お家の人もお休みになる年末年始、家族で良い時間を過ごしてほしいですね。先生も穏やかで良い冬休みをお過ごしください。
小学校教諭。著書に『クラスがまとまる!小学1年生学級づくりのコツ』(ナツメ社)、『子どもの心をガッチリつかむ!とっておきの教室トーク&学級経営ネタ60』(明治図書出版)ほか。一児の母。