withコロナでもできる!学級を盛り上げるゲーム3選【動画】
コロナ禍で「向き合えない・対話できない・スキンシップできない」という状況下では、いままで学級でやっていたゲームがやりにくくなっていますよね。そこで、withコロナの教室でも実施でき、学級に一体感を与え温かく盛り上げてくれるゲームのアイデアを、トモ先生こと髙橋朋彦先生がシェアします。
目次
こんな時こそ「拍手」で学級を温めよう!
みなさん、最近、ゲームはできていますか?
コロナ禍では、なかなか難しいですよね。
向き合えない、対話できない、スキンシップができない⋯⋯できないことだらけです。今までやっていたゲームは、なかなかできませんね。
そんな時だからこそ、私は「拍手」を大事にしています。
拍手をもらえると、すごく嬉しいですよね?
今回は、学級を温かくする「拍手ゲーム」を3つご紹介します!
1. 「ハンカチ投げ拍手」
ゲームの目的: 拍手する雰囲気をつくる!
ルールは簡単です。ハンカチを上に投げて、落ちてくるまでの間、拍手を続けるというゲームです。
まず、教師がハンカチを空中に投げて、ハンカチが浮いている間だけ子供たちに拍手をしてもらいます。ルールがわかったら、子供に投げてもらっても盛り上がります。
簡単ですが、学級全体でやると、拍手がすごく大きくて「めちゃくちゃ」楽しいです!
このゲームを通して「拍手する雰囲気」を学級の中に作っていきます。
2. 「拍手して⋯せーの、パン!」
このゲームの目的:「良い拍手(強く・細かく・元気よく)」ができるようになる!
まず、子供たちに「良い拍手」とはどういうものかを教えます。
私は、中村健一先生の「教室に笑顔があふれる 中村健一の安心感のある学級づくり(黎明書房)」(下記リンクを参照)を参考にしています。私の学級では、この本に書いてある「強く・細かく・元気よく」という拍手を「良い拍手」のお手本としています。
たとえば、このように実践します。
「では、みんなで拍手してみようか! 拍手〜!」
(子供たちの拍手)
「ありがとう! 拍手は嬉しいけれど、もっといい拍手にできるポイントがあるんだよ!」
と言って、黒板に「強く・細かく・元気よく」と書きます。
「さあ、みんなで読んでみよう。『強く・細かく・元気よく』」
(子供たちが復唱)
「よし、今度は『強く・細かく・元気よく』で拍手をしてみよう! 拍手〜!」
(子供たちが「強く・細かく・元気よく」拍手)
このように「良い拍手」のやりかたを教えたあと、「拍手して⋯せーの、パン!」の実践に移ります。一本締めのように、最後の手拍子を全員で合わせるゲームです。
「今度は拍手のあとに『せーの、パン!』で、最後を合わせてみよう!」
「では、強く・細かく・元気よくで拍手〜!」
(子供たちが『強く・細かく・元気よく』拍手)
「せーの!」
(「パン!」と全員で手拍子を合わせる)
これが、最初のうちはなかなか合いません!
ですが、何回か繰り返すと気持ち良くそろった「せーの、パン!」ができるようになります。
このようにして、ゲームを楽しみながら「良い拍手(強く・細かく・元気よく)」ができるようにしていきます。
3. 「クジ de 拍手」
さらに盛り上がる「拍手して⋯せーの、パン!」の応用編
下の写真のような「割りばしクジ」を使って、ランダムに指された子供が起立し、その子にクラス全員で拍手を送り、「せーの、パン!」で一本締めをしていくゲームです。
(クジを引いて)「よし、男子3番、立って!」
(クジで当たった男子3番が起立)
「はい、拍手〜!⋯⋯せーの!」
(クラス全員で手拍子「パン!」)
(クジを引いて)「はい、女子5番、起立!」
(クジで当たった女子5番が起立)
「拍手〜!⋯⋯せーの!」
(クラス全員で手拍子「パン!」)
このように、割りばしクジを引いては拍手、と、次々に子供たちを当てて、いつ自分が当たるかわからないスリルと共に、テンポ良くどんどんゲームを続けていきます。
「良い拍手」で授業の雰囲気がグンと良くなる!
「拍手ってすごいな」と思うのですが、このゲームにかかる時間はほんの数分なのに、何回か繰り返していくと学級が温かくなります。
さらに、この拍手ゲームを通して「良い拍手」ができるようになるので、これを授業に活かすことが大切なポイントです!
たとえば、授業で発表できた子に対して「さあ、〇〇さんに拍手〜!」と言うと、クラスのみんなが拍手をしてくれて、拍手された子はとても嬉しいですよね。
他にも「はい、〇〇さん、音読して。⋯⋯おお、いい音読だったね! はい、拍手〜!」というように、授業中に拍手の機会を増やしていくと、授業の雰囲気が良くなっていきます。
みなさんの学級が、素敵な一年になることを願っています!
お互いの距離が遠いwithコロナの教室でも、わずかな時間で簡単に一体感を得ることができる「拍手ゲーム」のアイデア、みなさんも今日から取り入れてみませんか? ゲームで楽しみながら、普段の授業でも友達を拍手で応援できる温かい学級が作れそうですね。
髙橋朋彦●1983年千葉県生まれ。第55回わたしの教育記録特別賞を受賞。教育サークル「スイッチオン」「バラスーシ研究会」に所属。共著に『授業の腕をあげるちょこっとスキル』『学級づくりに自信がもてるちょこっとスキル』(共に、明治図書出版)がある。算数と学級経営を中心に研究中。
Twitterアカウントは @tomotomoteacher https://twitter.com/tomotomoteacher
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トモ先生のnote https://note.com/tomotomo777