小学6年生の心とからだのデータ集:身長・体重・習い事ほか
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最初の保護者会で使える!6年生の心と体データ
見た目も心も成長が著しい、思春期初期の高学年の子供たち。身体的特徴から毎日の生活、スマホやおこづかいまで、気になるデータを集めてみました。
平成30年度の身長を親の世代(30年前の昭和63年度)と比較すると、11歳では男子で1.1cm、女子で0.9cm、それぞれ高くなっています。
目次
1.体の変化
身長がぐんと伸び、中には保護者と変わらないくらいの子供も出てくる高学年。女子は初潮を迎える子も多く見られます。
むし歯
むし歯のある小学生の割合は全体の45.3%。高学年の歯磨き習慣を大切に。
小学生のむし歯率は、9歳をピークに10~12歳で減少します。これは、乳歯が生え替わることが影響していると考えられ、13歳から再びむし歯が増加。高学年時の歯磨き習慣は、将来のためにとても重要です。
視力
3人に1人が視力1.0未満。40年間でその割合は2倍近くに!
昭和54年度の小学校では「視力が1.0未満の者の割合」は17.9%でした。子供たちの視力は低下し続けています。一般的に成長期には近視が進みやすいため、「黒板の文字が見えない」などの兆候があれば、早めに眼科へ行きましょう。
初潮
ユニ・チャーム株式会社の調査によると、5~6年生の間に初潮を迎える子が約6割で、6年生での割合がやや多いようです。体型によって明確な差があるわけではないので、高学年になったら家庭でも準備をしておきましょう。
2.心の変化
憧れや希望が、少しずつ現実的に変わってくるのも高学年ならではの特徴。行動範囲が広がり、おこづかいをもらう子も増えてきます。
おこづかい
4~6年生で、おこづかいをもらっている子供は52.4%と半数以上です。月額として多いのは「500円~1000円未満」、平均額は913円です。
また、子供がもらいたいおこづかいの希望額は4~6年生で「500円~1000円未満」「1000円~2000円未満」が多いようです。
夢
低学年から高学年、さらに中学生へ。成長と共に「なりたい職業」はガラッと変化します。中学生の1位は、男子「エンジニア」女子「漫画家」で、サッカー選手は10位以下に。高学年から中学にかけて、職業に対する意識が、「憧れ」からより「現実的」なものへと変化していく成長過程がうかがえます。
全学年で男子「プロサッカー選手」・女子「パティシエ(ケーキ屋)」が1位となり、男子では、5年・6年共に「ネット配信者」が上位ランクイン!
日常的にパソコンや動画に親しむ世代ならではの特徴です。
3.生活
高学年は塾やクラブ活動が増え、交友関係も広がり、生活が大きく変化します。
起床&就寝
5・6年生の起床時間平均は6時34分。就寝時間は5年生平均21時55分/6年生平均22時4分と、学年が上がると遅くなる傾向にあります。世界と比べて子供の睡眠時間が短いとされる日本。子供の頃から睡眠の重要性を学び、睡眠時間の確保を心がけたいものです。
朝食
5・6年生の約9割が朝食を毎日食べており、一定の生活リズムが維持されていることがわかります。また、起床時間と朝食のデータをクロス集計すると、朝食を食べない子は、起床時間が遅いという相関関係が見られます。
習い事
小学生に人気の習いごと「水泳」ですが、高学年では減る傾向にあります。
2020年度から5・6年生では正式教科となる「外国語」ですが、「英語・英会話」を習う子供は増加傾向にあり、2割近くという結果に。
★習いごとにかかるお金は?
調査によると、1~3年生平均では月に13.000円程度ですが、5・6年生になると18.000円以上になり、30.000円以上の費用負担をしている家庭も増えてくるようです。5・6年生になって学習塾に通い始める小学生が増えることが、平均費用を押し上げる要因と考えられます。学習サービス
宿題
理想とされる学習時間〈学年×10+10(分)〉と比較すると、やや短く子供によりばらつきが見られます。
ケイタイ
6年生では7割の子供が携帯電話をもち、そのうち、半数近くがスマートフォンを利用しています。
通信機器
パソコンの利用率が年々増加。6年生では半数以上が使用しています。
2016年調査で6年生のパソコンの利用率が40%だったことから、パソコンの利用率は年々増加していることがわかります。
一方、子供専用の通信機器では「ゲーム機」の所有率が高く、「家族と共有」と合わせると、4割以上の子供が、ゲーム機を使用している結果になりました。
写真/田中麻以
『教育技術 小五小六』2019年4月号より