【相談募集中】イライラが抑えられない高学年男子にどう対応する?

特集
小学生「思春期」のトリセツー高学年対応に自信が持てる!ー

岡山県公立小学校教諭

南惠介

教室の中でイライラが抑えられず、友達に悪口を言ったり、ものを壊してしまったりする子供に対して、教師としてどのように対応するのが良いのでしょうか。「みん教相談室」で、 岡山県公立小学校教諭 南惠介先生が回答してくれた内容をシェアします。 

イライラする子供
写真AC

Q、イライラしている子供にどう指導すればよいですか?

公立小学校で小学5年生の担任をしています。今年度が初めての高学年の担任で、今年で教員として4年目です。

クラスの中に、なかなか自分の気持ちを抑えることができず、イライラしてしまうと友達に悪口を言ったりちょっかいをかけたり、物を壊したりしてしまう子どもがいます。

注意をしてもなかなか止められず、落ち着いている時には指導はできるのですが、イライラしている時は何を言っても指導が通らず、逆にイライラがエスカレートしてしまいます。

児童と関係を作りながら指導するのが必要であると思うのですが、イライラする気持ちを止められず、かまってほしい時に間違った関わり方で友達を求めてしまう児童をどのように声かけしていけばいいのでしょうか。(りん先生・20代男性)

A、落ち着くのを待って、「困っているんだね」と穏やかに声かけを

教職4年目、初めての高学年担任ということで、文面からご相談いただいたトラブル以外にも日常的に困ったこと、分からないこともいろいろある中、真摯に仕事に向き合っていらっしゃることが伝わってきました。

相談に対する私の考えですが、実は、先生の書かれたことの中に既にいくつかヒントがあると感じました。日頃からよく子どもの様子を見て、誠実に関わっておられるからこそ得られるヒントだと思います。

「落ち着いている時には指導できる」
「イライラしている時は何を言っても指導が通らず、逆にイライラがエスカレート」
「かまってほしい時に間違った関わり方で友達を求めてしまう」

このようなトラブルが続く場合の関わり方のセオリーをいくつか紹介します。

落ち着いている時に約束をし、それができている時に褒めたり、認めたりする

イライラしている時はそもそも言われれば言われるほど、より一層イライラします。そういった場合は、周りからものや人を遠ざけ、落ち着くのを待ってから話をします。イライラは人に伝染し、増幅していきます。

声をかける時には「どうしたの。」「困ってるんだね。」とできるだけ穏やかに(心の内はそうではないでしょうが)声をかけます。

そして、落ち着いている時に「こういう時は、どうする?」と尋ねたり、「こうしてみようか」と提案したりして、約束をしてみます。その約束の目標も子どもの意見を聞きながら、一緒に作っていくようにします。

そして、できなかったら「次はできるよ」と励まし、もしできるようになったら「すごいね」と褒め、一緒に喜ぶことで、少しずつ子どもたちは自分の行動を変えていきます。

間違った行動をしている時には、できるだけ強く関わらない

関わり自体が人にとって「報酬」となることがあります。それは叱られるというネガティブな関わりも同じです。文面から想像するに、そのお子さんはもっと関わりがほしいと感じているお子さんかもしれません。

そう考えると、トラブルがあったときに強く関わり、そうではない「当たり前」の状態や「我慢できている状態」の関わりが弱い場合、トラブルを繰り返しやすくなります。

「(周囲の人にとって)当たり前のことができているとき」「我慢できている状態のとき」こそ、より多く関わるようにしていきます。

ところでそのお子さんがそもそもイライラしているのはどういう時でしょうか。

もし、こういう時にイライラしているということが分かれば、対応も変わってくると思います。また、おそらく爆発するようなイライラの前には多くの場合前兆のようなものがあります。

その前兆に気づき、穏やかに声をかけることで爆発を防ぐこともできることがあります。爆発の前の行動に注目してみると、何か大きなヒントがつかめるかもしれません。

ここに書いたものは即効性がある対応ではありませんが、少しずつ少しずつ子どもたちが変わっていくことを感じることができると思います。

焦らず、欲張らず、頑張りすぎず。

これは私自身にも言い聞かせていることです。先生も頑張りすぎず、今のまま誠実に子どもに向かい合っていただければ、きっとどこかのタイミングで子どもがその姿を変えていく日がくると信じています。


いかがでしたか?
みん教相談室では、現場をよく知る教育技術協力者の先生が、親身になって相談者様のお悩みに答えてくれます。ぜひ、お気軽にご相談くださいね。

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