一斉授業で子供たちを教師に注目させる技術【動画】
コロナ禍が収束するまでは対話や話合いを重視した授業をすることはできないため、どの学校も「一斉授業」を行うことになります。今こそ、一斉授業を効果的なものとするための手立てについて知っておきたいですね。子どもたちが自然と話を聞く雰囲気になる5つのステップとは? 教育技術本誌でもおなじみのトモ先生こと髙橋朋彦先生が、一斉授業で教師に注目させる技をシェアします!
目次
聞く雰囲気をつくる!
子供たちに向かって話をしているのだけれども、ざわざわしていて、なかなか教師の話を聞く雰囲気にならない…
よくありますね。
そんな時、「聞きなさい」と言ってもいいのですが、正直、雰囲気が悪くなってしまいますよね…
ここでは、一斉授業がより効果的になる「自然と話を聞かせる5つのステップ」についてお話しします!
ステップ1 黒板に聞いてほしいことを書く
ステップ1は、「子供に伝えることを黒板に書く」。
声だけではなくて、
視覚に訴えるものがあると効果的だからです。
ステップ2 「こそあど言葉」を使う
2つめのステップ。「『こそあど言葉』を使う」。
書いたことを直接口にせず、
「ねぇねぇ、これ見て!」と、わざと「こそあど言葉」使って、黒板を指さします。
ステップ3 音で引き付ける
3つめのステップは、「音で引き付ける」。
「これ見て!」と言ったあとで、黒板をこぶしでコツコツと軽く叩いて、音を立てます。
そうすると、
子供たちは音に反応して、黒板の方に目をやります。
するとその黒板に何か書いてあるので、子供たちの視線を自然に集めることができるのです。
ステップ4 ポジティブに評価する
4つめは、「行動をポジティブに評価する」。
「目が集まったね! すごい! ありがとう!」などと、黒板に視線が集まったことを、
ポジティブな言葉で表現して評価します。
そうすると、黒板を見ていなかった子も見てくれます。自分もほめられたいですもんね。
ステップ5 黒板を使いながら説明をする
そして5つめのステップで、「黒板を使いながら説明をする」。
ここから先は誰でもやっていること。
そうです!
黒板を使う前に、ここまでお話ししたステップ1~4の手立てを行うことで、黒板を使っての説明がより効果的になるのです!
たったこれだけのステップを踏むことで、子供が自然と教師の話を聞く雰囲気をつくれます。対話・話し合いができない今こそ、このような技術をぜひ磨いていきましょう!
髙橋朋彦●1983年千葉県生まれ。第55回わたしの教育記録特別賞を受賞。教育サークル「スイッチオン」「バラスーシ研究会」に所属。共著に『授業の腕をあげるちょこっとスキル』『学級づくりに自信がもてるちょこっとスキル』(共に、明治図書出版)がある。算数と学級経営を中心に研究中。
Twitterアカウントは @tomotomoteacher https://twitter.com/tomotomoteacher
トモ先生のインスタ https://www.instagram.com/tomotomotea/
トモ先生のnote https://note.com/tomotomo777