学級開きで子どもたちの心を鷲づかみ!生成AI活用「オンリーワン絵本」の作り方

現場の先生方絶賛の「生成AIフル活用シリーズ」第7弾! 子どもたちとの大切な出会いの日に、AIを活用して作ったオリジナルの「オンリーワン絵本」で自己紹介し、担任としての熱い思いを伝えてみませんか? 今回はその作り方をご紹介します。
執筆/鈴木優太(宮城県公立小学校教諭)
目次
はじめに
子どもたちとの大切な出会いの日に、先生ご自身の自己紹介や、子どもたちに対する熱い「願い(マニフェスト)」をどのように伝えていますか?
黒板に名前を書いて口頭で語るのも良いですが、視覚的に楽しく、かつ物語として引き込まれるようなアプローチが子どもたちには極めて効果的です。
そこで提案したいのが、生成AIを駆使して作成する「オンリーワン絵本」です。
誰でも簡単に自分だけのオリジナル絵本があっという間に作れてしまいます。
今回は、Googleの生成AIである「Gemini」のストーリーブック機能を活用し、学級開きで子どもたちの心を鷲掴みにする「オンリーワン絵本」の実践的な作り方を紹介します。生成AIの罠である「ガチャ」を回避し、絵本の質を劇的に向上する魔法の万能技についても解説していきます。
記事末尾の課金パートには、オンリーワン絵本をすぐに再現できる「そのまま使えるプロンプト」のプレゼントも付いています。ぜひ、最後までお読みください。
1 読み聞かせよう! オンリーワン絵本
大型提示装置(モニター)に自作のデジタル絵本を投影しながら自己紹介を行います。
タイトルは、『〇〇せんせいとぼうけんのはじまり!』です。
画面いっぱいに色鮮やかなイラストが映し出された瞬間、子どもたちの背筋がスッと伸び、目が釘付けになるのがわかります。「えっ、先生が絵本になってるの?」「これから何が始まるの?」というワクワク感が、教室全体に一気に広がります。つかみの時点でオンリーワン絵本の効果は絶大です。

絵本の1ページ目は、クイズから始まります。 画面に大きく映し出されるのは、「200」と「1000」という二つの数字です。

子どもたちは顔を見合わせ、「テストの点数?」「学校に通う人の数かな?」「まさか、先生の年齢?(笑)」などと、楽しそうに予想を膨らませます。
少しの間を置いてから、ゆったりと種明かしをします。

その言葉を聞いた瞬間、楽しそうにニコニコしていた子どもたちの表情が、ぴりっと引き締まるのがわかります。

「1年間、みんなで楽しく過ごしましょう」と漠然と伝えるよりも、このように数字を示す効果は絶大です。「200日間」「1000時間」「修了式は3月24日」と具体的な数字を提示することで、果てしなく続くように思える学校生活が、実は「限られたかけがえのない時間」なのだと子どもたちはリアルに実感するからです。
明確なゴールを見通すからこそ、最高のスタートを切ることができます。温かくも引き締まった空気の中で、担任としての熱い「願い(マニフェスト)」が子どもたちの心に届くのです。
学級開きにおいて最も大切なのは、この日の時点での担任としての「願い」を言語化し、子どもたちに届けることです。
「そうぞう と こうどう が できる人」になってほしい
自分の願いを短い言葉にするのは難しい…と感じる先生もいらっしゃるかもしれません。
しかし、ご安心ください。「オンリーワン絵本」を作る過程そのものが、先生方の1年の柱となる「願い」を深く見つめ直し、明確に言語化することを強力にサポートします。

絵本を読み進みます。担任の好きなことや得意なことを紹介していきます。AIが描くユーモアたっぷりの視覚的な情報があることで、子どもたちは先生の人柄に対し、より具体的で親しみやすいイメージを持つことができます。

絵本の読み聞かせですから、このまま最後までしっとりと読み聞かせて終わるのも良いでしょう。
しかし、せっかくの学級開きです。子どもたちとの学級レクに、ちょっぴり取り組んでみませんか?

好きなことや得意なことの一つとして、絵本の中で「絆ゲーム」を宣言してしまう手法を紹介します。
「絆ゲーム」というネーミングにすることで、学級レクも、学習ゲームも、ソーシャルスキルを高めるアクティビティの類も、あらゆる時間にひとくくりに取り組むことができます。
物語の世界から、ごく自然な流れで次のようにレクへと移行することができます。
「さあ、早速みんなで『絆ゲーム』をやってみましょう!」

一緒に体を動かすことで、子どもたちは「わあ、楽しい先生だ!」という印象を持ちます。第一印象は大切です。そしてこの展開は、先生にとっても大きなメリットがあります。初日の緊張した状態からあえて子どもたちを動かしてみることで、クラス全体の雰囲気や、一人ひとりの反応の仕方といった実態を掴むための貴重な材料になるからです。
「その名も、マネしてビート! ルールは簡単です。私が叩く手拍子や体の動きのリズムを、みんなはそっくりそのままマネをして打ち返すだけです」

「チャッ・チャッ・チャッ、ハイ!」
「チャッ・チャッ・チャッ、ハイ!」
…
「お・し・まい!」
「お・し・まい!」
少し照れくさそうにしていた子も、リズムに乗って体を動かすうちに自然と笑顔になり、教室全体が大きな笑い声と熱気に包まれます。失敗も気になりません。最後はスピードを落として、「お・し・まい!」の声とともに両手を膝の上にのせて、しっとりと活動を終えます。
子どもたちのキラキラとした視線がスッと集まります。すかさず絵本の最後のページを開き、最高の笑顔でこう語りかけます。
「1日1日を大切に、みんなで素敵なクラスにしていこうね! よろしくお願いします。」
この「静・動・静」の絶妙なバランスが、子どもたちの昂ぶった気持ちに落ち着きをもたらし、学級開きの場に心地よい一体感を生み出します。

クラス全員が安心して先生の話を「聞ける」。
そして、自分の音や声をためらわずに「出せる」。
この集団での活動を通した安心感の醸成が、学級開きの最大の目的です。生成AIと作る「オンリーワン絵本」が、初日の緊張感を一気に解きほぐし、子どもたちの心を見事に開いてくれるのです。
2 作ろう!「オンリーワン絵本」
① GeminiのStorybook
活用するのは、GoogleのGeminiに搭載されている「Gems(ジェム)」機能の一つである「Storybook」です。これは、入力した指示(プロンプト)に基づいて、物語のテキストとそれに合った画像を自動で生成してくれる、まさに絵本作りのための強力なツールです。
使い方は非常にシンプルです。例えば、Geminiの入力窓に次のように打ち込んでみましょう。
「小学2年生の学級開きで自己紹介と担任の願いを伝える絵本を生成して」

決定ボタンを押すと、以下のようにあっという間に絵本が生成されます。

ストーリーを練り、画用紙に絵を描くことを考えると、わずかな時間で完了してしまうのは驚異的です。PowerPointやGoogleスライド、Canvaなどで自己紹介のプレゼンテーションをイチから作るのと比べても、比較にならないスピード感です。
「小学〇年生が生成AIを使うときに大切な約束についての絵本を生成して」
このように教材としてもとても重宝します。授業場面でも活躍する非常に画期的なツールと言えます。
①「シングルターン」による「AIガチャ」問題
しかし、ここで多くの先生方がぶつかる壁があります。それは、出力結果が運任せになってしまう「ガチャ」問題です。

先ほどの「小学2年生の学級開きで…」という1回の指示だけで生成しようとする手法を、AI用語で「シングルターン」と呼びます。もちろん、このシングルターンで良いものが出力される場合もあります。(生成AIを使う際の約束事を説明する絵本は、なかなかいい感じになります。)
しかし、現実はそう甘くはありません。
例えば私の名前は「鈴木優太」ですが、生成された絵本を見てみると、なぜか主人公が「女性の先生」になってしまっているじゃありませんか。AIが一般的な「小学校の先生」のイメージを独自に解釈し、勝手に性別を変換してしまったのです。これでは実際の学級開きで自己紹介として使うことはできません。これが、生成AIにおける「ガチャになりがち」という現象です。
②「マルチターン」での修正
「シングルターンでダメなら、直せばいいじゃないか」。その通りです。
うまくいかなければ、AIに条件を追加してやり直せばよいのです。何度も生成AIと会話のやり取りを重ねながら軌道修正を行っていく手法を「マルチターン」と呼びます。嫌な顔一つせずに、何度でもやり直してくれるのが生成AIです。次のように追加の指示を出します。
「男性の先生です。キャンプ、読書、いいところミッケが好きです」

コツコツとやりとりを繰り返せば、より自分らしい「オンリーワン絵本」に近づいていきます。見てください、何だかいい感じの男性の先生に修正されました。

しかし、実は「ガチャ」の恐怖は完全に消え去りません。
AIは時として、人間の常識では測れない斜め上の解釈をすることがあります。
例えば、キャンプが好きだという要素を強調しすぎた結果、「スーツ姿のままキャンプに行って焚き火を楽しむ」という、非常におかしなストーリーや挿絵が生成されてしまいました。

いくらマルチターンで修正を重ねても、どこかでAIの暴走が起きてしまう。その箇所を修正したら、別なページがへんてこりんになってしまった…。これでは私たちの貴重な時間が、ガチャを回す作業に溶けていってしまいます。

3 質を爆上げする万能技「メタプロンプト」
それでは、生成結果をガチャにせず、一発で高品質な「オンリーワン絵本」を作る方法はないのでしょうか?
あります◎
「メタプロンプト」です。
生成AIイラストを活用した黒板メッセージも、なさそうでありそうなオノマトペを生成するGemも、学級オリジナルソングも、全てこの万能技で生成できます。
皆さんに覚えていただきたい大原則があります。
AIの言葉を一番よく理解しているのは、人間ではなくAI自身である。
私たちが一生懸命に指示を考えることも大切なのではありますが、AIが理解しやすいように、AI自身にプロンプトを書いてもらえば良いのです。AIを意のままにコントロールする術を身につけたら、元々指示や説明が上手な先生方なら、「鬼に金棒」です。
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鈴木優太(すずき・ゆうた)先生プロフィール
宮城県公立小学校教諭。1985年生まれ。2013年より教育サークル縁太会を主宰し、アイデアに富む教育実践と学びの場づくりに定評がある。最近著に『クラス全員が「聞ける」「話せる」!ペア活動図鑑100』(学陽書房・3月31日発売予定)があり、『教室ギア55』(東洋館出版社)、『「日常アレンジ」大全』(明治図書出版)はベストセラーを記録。みんなの教育技術では5年にわたり連載を担当、現在は『「個」も「集団」も育つ 学級経営&授業アイデア』を連載中。
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