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【中1・情報の時間「情報を構成する」】自分のペースで学び、他者参照で深める「レポート作成」の授業デザイン〈デジタル×深い学び〉

連載
「デジタル×深い学び」の授業デザインReport

2022年度から4年間にわたり、文部科学省の研究開発指定校として、1人1台端末やクラウド環境を効果的に活用して、情報活用能力を育成する「情報の時間」に取り組んでいる愛知県春日井市立高森台中学校。今回は2026年1月に行われた公開校内授業研究会から、1年1組の「情報の時間」の内容をレポートします。

この記事は、連続企画『「デジタル×深い学び」の授業デザインReport』の35回目です。記事一覧はこちら

愛知県春日井市立高森台中学校

めざす学校像は「学び続ける力を育む学校」、めざす生徒像は「生涯にわたって自分の力で学び続けることができる生徒」。2022年度より文部科学省から研究開発学校の指定を受け、「情報の時間」を創設し「情報活用能力の育成」の研究開発を進めています。

スプレッドシートで見通しを立て、自分のペースで学びをスタート

本単元「データを使って説得力のあるレポートを作成しよう」では、生徒が自ら学習を進めるスタイルを取り入れ、自分の意見をわかりやすく伝えるために情報をまとめて表現できるようになることを目指します。本時は全9時間中の第4時で、「レポートを作成するために情報を構成する」活動が行われました。

「(公開授業で)お客さんがたくさんいらっしゃいますが、いつも通り自分のペースで進めていきましょう。自分の最速で進めますが、焦る必要はありません」という岩川教諭の言葉から始まります。生徒たちはGoogle Classroomからスライドを開き、本時の課題「Z組を最高のクラスに! アイデアをレポートにまとめよう。」および今日の目標「レポートするために情報を構成しよう」を確認します。

まず生徒が取り組むのは、スプレッドシートへの今日の「見通し(ゴール)」の入力です。教員は入力状況を見ながら「皆さん、きちんと見通し書けていて素晴らしいです」とリアルタイムで価値付けを行っていきます。

本時のめあてや学習の進め方、振り返りに入る時間などを授業の冒頭に提示。

「事実」「分析」「アイデア」の基本構成を捉える

続いて、情報の読み取り課題として、高齢者の運転免許保有者数の推移を示すグラフの読み取りに取り組みます。生徒たちはグラフから分かること、見えることをチャットに次々と発信します。岩川教諭は手元の端末で生徒の発信を拾い上げ、全体に共有していきます。

 内閣府「令和2年度交通安全白書」より。高齢者の運転免許保有者数のグラフから、何が読み取れるかを生徒がチャットで発信する。

Aさん、グラフを見て何が分かりますか?

年々増えています。

Bさん、75歳以上の人の特徴を教えてください。

80歳以上の人の2倍以上います。

いいですね、年代別に分けてみることができていますね。Cさん、ちなみに平成28年はどうなっていましたか?

500万人以上の人が免許を持っています。

そうですね。1学期、2学期の情報の時間でグラフを見る練習をやってきましたが、レポートをまとめるには、こうしていろいろな情報を集めることが大事ですね。

市から支給された「公用スマホ」も活用して生徒の書き込みをリアルタイムにチェックする。

その後、このグラフについて述べた文章を3つのブロックに分けるワークへと移ります。スプレッドシートのプルダウン機能を使い、各ブロックの役割を選択する仕組みです。レポートの基本構成が「事実」「分析」「アイデア」であることを押さえた上で、生徒たちは他者の回答を参照しながら、自分の意見に自信を持ったり、新たな気づきを得たりして学びを深めていきます。

文章のそれぞれのブロックの役割を、プルダウン形式で選択していく。

●指導のポイント
いずれは自分でこうした文章の構成に気づけるようになってほしいですが、1年生にはまだ難しいので、それぞれのブロックが何を表しているか、プルダウンで選べるようにしています。

白紙のFigJamを共有し、プロセスを「他者参照」し合う

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