モジュール学習にも使いやすい著作権フリーの音読集

古典を中心とした「音読」のネタはたくさんストックしておくと、著作権侵害の心配をせずにどこでも使いやすく、ご家庭でもモジュール授業などでも活躍してくれます。あえて学年のレベルに「合わせない」背伸びが良い刺激となり、音読した教材を入り口とした探究学習へもつなげられます。

執筆/神奈川県立総合教育センター指導主事・鈴木夏來
目次
音読教材をご提供!
休校中、休み中にさせようとしていた課題が思ったよりも早く終わってしまったと言う家庭は多いのではないでしょうか。我が家もそうでした。でも、子どもが一生懸命早く課題を終わらせたのに、早く終わったから次々に新しい課題が与えられるのだとしたら、子どもはやる気を失います。
学校でも「掃除の時間は20分だから、時間がくるまで掃除です」と指導すると、ダラダラやってもいいと思う子が増えます。一方で、先生が「10 分でやるべき掃除が終わったのなら、残りの10分は自由時間です」と言うと、子どもは俄然やる気を出します。それと同じです。ぜひ、開放してあげてください(笑)。
その上で、もし、余力があるというご家庭向けに、一日一回の音読を提案していました。学校でも、使いやすい教材です。私が作った教材をここにご提供しますので、ぜひご活用いただけたらと思います。
音読教材の使いこなしかた
1、速くスラスラと読む
まずは、「よみま将軍」のお口の準備体操を、声に出して読んでみます。
読む時は、教材を両手で持ちます。こうすると、自然に姿勢がよくなります。
読むスピードは、ある程度速い方が望ましいです。速く読めるものをゆっくり読むことはできますが、逆はできません。まずは、速く読めるように練習します。
ここで用意した「よみま将軍」「リズムに乗って」を一日一回通しで音読してみましょう。
意味はわからなくても、そのまま読みます。
(読んでいるうちに、その意味が気になって仕方なくなる子もいるかもしれませんね)
漢字は、ルビがふってあるので、どの学年でも読めます。
(そのルビの位置が右ではなく左にふってあることもこの教材のポイントです。まず漢字が目に入ってそのあとでルビが目に入るので、自然に漢字の読み方も頭に入ります)
2、情感を込めて読む
速くスラスラと読めるようになったら、今度はゆっくり、情感を込めて読むようにします。この段階になると、この原文の音の響きやリズムの面白さ、込められた意味が感覚として掴めているかもしれません。
(勘違いをしていても気にせず、細かい語句は不明なままでOKです)
3、暗唱
1日1回毎日音読をしていると、次第にテキストを見なくても読めるようになってきます。この段階を目指しましょう。