年度末 学級の思い出をつくろう 子供の心と体を育てる 「折々のレク&ゲーム」#26【中・高学年】

今回のテーマは小1から小6まで楽しめる「年度末 学級の思い出をつくろう」レク&ゲーム。年度末、1年間仲良く過ごした仲間たちと楽しく、思い出に残るようなレクを紹介します。クラスがまとまり、子供たちが学校に行きたくなる「レク&ゲーム」の連載26回目。レク&ゲームは動画で分かりやすくなっています。
監修/東京都公立小学校指導教諭・岩田純一(シン体育代表)、アップ研究会
授業者/東京都公立小学校指導教諭・岩田純一
目次
レク1 ヤラヤシャバ
世界の遊びを体験することで、遊びのおもしろさを感じたり、世界のことに興味をもったりすることができる(アラブ首長国連邦の遊び)。
用紙:グループの数
鉛筆:グループの数
1 4、5人のグループをつくり、チーフ(先生役)を決めます。チーフは、他のメンバーに見えないように1から5までの好きな数字を1つ用紙に書きます。
2 チーフ以外のメンバーがじゃんけんを行います。グーチョキパーの通常のじゃんけんではなく、「ヤラヤシャバ」と言いながら指を1本、2本、3本、4本、5本のどれかを出します。
3 出した指の数が、チーフの書いた数字と同じなら脱落!
4 2回戦も同じように進め、最後まで残った人が勝ち。
5 次は先生対子供たちで行います。先生は1〜5の数字を決め、子供たちに見えないように黒板に書き、上から紙をかぶせて隠します。
6 子供たちは立って、「ヤラヤシャバ」のかけ声で、子供たちは1〜5の好きな数を指で表します。
7 指を出したあとに、黒板に書いた数字を子供たちに見せます。先生が書いた数字と出した指の数が同じだったらアウト! アウトだった子供は座ります。
8 再び、先生は黒板に数字(1回目と同じでも違うのでもOK)を書いて、2回戦を行います。
9 最後まで先生が書いた数字と、出した指の数が違う子が生き残りで、勝ち。
<活動の動画はこちら>
<ポイント&留意点>
今回は子供たちのグループでの「ヤラヤシャバ」を最初にしましたが、最初に先生と子供たちでやり取りをすると、ゲームのルールがよく分かるようになります。「ヤラヤシャバ」というかけ声は子供たちになじみが少ないので、かけ声の練習をしてからゲームを行うようにしましょう。子供たち同士で行うときには、全員がチーフを経験できるようにします。また、今回はチーフが紙に書いて見せたり、示したりしていましたが、チーフも手を後ろにした状態で出しておき、後出しじゃんけんのように遅れてみんなの前に出して示す方法もあります。そちらのほうが準備物が少なくなります。学級の実態によって工夫して行ってください。
出典:あそび庁
レク2 思い出ぴったりクイズ
1年間の楽しい思い出をふり返り、友達と思い出を共有できるようにする。
用紙(青色と黄色):人数分
鉛筆:人数分
1 4、5人のグループをつくり、青色の用紙と黄色の用紙を1人1枚ずつ配ります。
2 先生がクラスの思い出に関するクイズを出します。
3 そのクイズの解答を友達に見せないようにして、青色の用紙に書きます。
4 その解答がグループ内の友達と一致すると、一致した人数分のポイントがもらえます。全員が一致したらボーナスポイント(今回は5点)が入ります。担任の解答と一致したら、さらにボーナスポイント(今回は5点)が入ります。自分1人だけの解答なら1点になります。各自、黄色い用紙にポイントを書き込みます。
5 ポイントの高い人が勝ち。
〈クイズ例〉
●3年生になって1番楽しかった行事は?
●クラスのみんなに人気の給食は?
●担任の先生の好きなところは?
●クラスのみんなが好きな休み時間の遊びは?
●担任の先生がよく言う言葉は?
●3年生になって起こったハプニングは? など
<活動の動画はこちら>
<ポイント&留意点>
思い出は範囲が広いと一致しづらいので、クラスの中のことに限定します。
「クラスで1番人気者は?」など個人名が出るようなクイズは避けましょう。
思い出が一致しなくても、「一人一人が思い出として残ったものだからみんな大事にしようね」と伝えるなど、子供たち同士「そんなのが思い出なの?」とけなすような言動にならないように留意しましょう。
取材・文・撮影・構成/浅原孝子