小学校理科で「比較」することの意味を考える 【進め!理科道〜よい理科指導のために〜】#39
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國學院大學人間開発学部教授

みなさんは、理科の授業において「比較」をどのくらい行っていますか? 実は理科の問題解決においては、様々な場面で「比較」する活動を行っています。子ども主体で考えるならば、子どもにどれだけ「比較」させるかということは、とても重要な視点なのです。今回は、小学校理科でそのような場面で具体的に「比較」を使い、「比較」することの意味を考えてみましょう。
執筆/國學院大學人間開発学部教授・寺本貴啓
1.理科で「比較」が大切と言われるけど、どんな時に使うのか?
理科では「比較」を様々な場面で使っています。どのような場所で比較しているか問題解決の過程に沿って確認してみましょう。

このように一覧で見てみると、いろいろなところで比較をしていることがわかります。理科は「比較」なしにはやっていけない教科と言えるでしょう。
また、このようにつぶさに見てみると、問題を見いだすときと、自分の考えの妥当性を判断するために様々な場面で友達の考えと自分の考えを比べるとき、というのが、比較の主な使い方と言えるでしょう。
2.「比較さえすれば問題が出る」のは間違い
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