組織マネジメント、具体的にどうするの?【妹尾昌俊の「半径3mからの“働き方改革”」第23回】

学校の“働き方改革”進んでいますか? 変えなきゃいけないとはわかっていても、なかなか変われないのが学校という組織。だからこそ、教員一人一人のちょっとした意識づけ、習慣づけが大事になります。この連載では、中教審・働き方改革特別部会委員などを務めた妹尾昌俊さんが、「半径3m」の範囲からできる“働き方改革”のポイントを解説します。
執筆/教育研究家・一般社団法人ライフ&ワーク代表理事・妹尾昌俊
目次
10のチェックリスト
前回、あなたの学校の働き方改革、業務改善の進捗について、10のチェックポイントを紹介した。もちろん、この10個以外にも大事なことはあるが、一つの目安として振り返りにご活用いただければ、うれしい。
チェックリストのうち、意味づけ、動機づけや現状把握、分析の重要性については、この連載でもたびたび解説してきた。このあたりは土台である。グラグラしていると、いくら具体的な方法を実践しても、おそらく長続きせず、早晩、形骸化が始まるであろう。 そのうえで、組織マネジメントと人材育成についてのチェック項目を設けた。そこだけ再掲する。
■組織マネジメント
④自校の重点的な課題、またカリキュラムの重点は、明確になっていますか? 多方面に力を割き、ビルド&ビルドな(次々に新しい業務を加えるだけで整理を行わない)学校経営になっていませんか?
⑤一部の教職員の負担が重い場合、業務量の調整や役割分担の見直しなどを図っていますか?
⑥学級運営や授業準備、保護者対応等について、校長または副校長・教頭は、若手教員等の悩みを聞いたり、解決を支援したり、育成したりするなどの時間を十分にとれていますか?