善悪を子供に教えるには〈後編〉【伸びる教師 伸びない教師 第25回】
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今回は、「善悪を子供に教えるには」の後編です。悪い行為と分かっていてもそれを行ってしまうのは、言葉で分かっているだけ。もっと心に響く工夫をしようという話です。豊富な経験で培った視点で捉えた、伸びる教師と伸びない教師の違いを具体的な場面を通してお届けする人気連載です。
※本記事は、第25回の後編です。
目次
子供の心に響く工夫をしよう
悪い行いについては、「いじめをする」「人や物を傷つける」「人の嫌がることをする」「物を盗む」「きまりを守らない」など、道徳科の授業や教師の話を通して、人としてやってはいけないという意識を学級全体に広げます。
しかし、小学校低学年でもこれらの行為はいけないことだと、学校で教わる前から知っていることが多くあります。それでもやってしまう原因のひとつとして、例えば「いじめは悪いこと」と言葉だけで理解していることが挙げられます。
そこで、言葉だけでなく子供の心に響かせる工夫が必要となってきます。
時には、担任の教師が自分の経験をもとに子供たちへ真剣に訴えかけたり、時には、道徳科でノンフィクションの教材を使って現実味をもたせたりするなど、多くの教師が子供の心に響かせようと様々な工夫をしています。
