一人ひとりの “らしさ” を引き出すパフォーマンス力【菊池省三流「コミュニケーション科」の授業 #15】

教師と子ども、子ども同士のコミュニケーション不足こそ今の学校の大問題! 菊池省三先生が、1年間の見通しを持って個の確立した集団、考え続ける人間を育てる「コミュニケーション科」の授業の具体案と学校管理職の役割を提示します。
第15回「コミュニケーション科」の授業は、<一人ひとりの “らしさ” を引き出すパフォーマンス力>です。
目次
話し合いは、自分らしさの発揮
教師向けの講演などで話し合い活動の指導について話すと、「一部の子だけしか発表せず、深まらない」という声が必ず上がります。
話し合いの成立は、一人ひとりの子どもが自分らしさを発揮できるかどうかにかかっています。深まらないのは学級が薄い人間関係だからです。子どものせい、教材のせい、学びが浅いせい、と教師が他に責任をなすりつける限り、濃い人間関係は生まれません。

話し合い=友達と相談する活動だととらえ、すぐにグループでの話し合い活動を入れる教師がいますが、短絡的な指導では、活発な話し合いは生まれません。安易にグループでの話し合い活動を設けると、発表する子が固定化され、「自分の意見を考えたって、どうせ○○さんが発表するし」「みんなと同じでいいや」とあきらめてしまう子が出てくるからです。
構成/関原美和子

菊池省三(きくち・しょうぞう)
教育実践研究家。
1959年、愛媛県生まれ。山口大学卒業後、北九州市の小学校教諭として崩壊した学級をこの20数年で次々と立て直し、その実践が注目を集める。2012年にはNHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』に出演、大反響を呼ぶ。教育実践サークル「菊池道場」主宰。『菊池先生の「ことばシャワー」の奇跡 生きる力がつく授業』(講談社)、『菊池省三流奇跡の学級づくり』(小学館)他著書多数。
