【相談募集中】休憩時間がままならない現場を改善したい
「業間運動」をなくして休憩時間を確保したいと、50代男性教諭からみん教相談室に相談が寄せられました。先生の幸せ研究所 コンサルタント 鳥居紗歩さんは、ゴールを定めそれに向けて旗振りをしてみては? と提案をしました。その内容を紹介します。
目次
Q. 業間休みがない現場、どうすれば改善できる?
公立小学校で6年生を担任しています。2時間目のあとの休み時間に、全校で3分間、校庭を走る「業間運動」をしています。私は、この休み時間に授業の準備をしたいので、この「業間運動」には反対なんですが、なかなか職員室で言い出せないでいます。
教諭の「休憩時間」もままならない学校現場。どうすれば無くしていけるでしょうか。例えば、「休憩時間を確保するべき」という発言は、効果は大きいでしょうか。(匿名先生・50代男性)
A. なにかをやめたいときは、ゴールを示して旗振りを!
相談者様からのお悩み拝見いたしました。「休憩時間を確保するべき」という発言の効果はとても大きいと思います!「業間運動をやめるべき!」と否定語を使わない工夫が素晴らしいです(^^)
「ただやりたくない」というだけだと、個人の勝手な意見に聞こえてしまう場合もありますが、「やめた先に何があるのか」というビジョンを示すことで具体的なイメージを持てて、賛同・納得してもらいやすくなります。
特に今回のような何かを無くしたいときに起こりがちなのが、「やりたい派」と「無くしたい派」でバチバチしてしまい根本的な解決に至らないことです。そういった意味でも「休憩時間を確保しよう!」とゴールを示した旗振りは効果的です。
私がコンサルタントとして学校内で働き方改革を進めていてよく聞くのが、「同僚がそんなこと思っているなんて知らなかった!」という声です。同僚とお仕事の共有をすることはよくあっても、個人的な想いや「もっとこうなればいいのに!」という話は、忙しくてする暇がないこともあるのではないでしょうか。
職員室内を見渡してみて、相談者様と同じような思いを抱いている先生はいらっしゃいませんか? 立ち話程度から探ってみてはいかがでしょうか。数人の意見が集まれば相談者様の言い出しづらさも無くなり、職員室内としても意見に耳を傾けるきっかけにもなります。
業間運動を無くすための第一歩として、数人の仲間を集めて、「休憩時間の確保」という共通のゴールに向かっていくための作戦づくりをしてみてはいかがでしょうか!
また、続報をお待ちしております。応援しています!
みん教相談室では、現場をよく知る教育技術協力者の先生や、各部門の専門家の方が、教育現場で日々奮闘する相談者様のお悩みに答えてくれています。ぜひ、お気軽にご相談ください。