水泳での子どもの集め方、話の聞かせ方はどうしたらいいの? 【使える知恵満載! ブラッシュアップ 体育授業 #1】

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使える知恵満載! ブラッシュアップ体育授業
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小学校教諭

平川 譲
使える知恵満載! ブラッシュアップ 体育授業

水泳の時、教師はどこから指示を出しますか? また、子どもたちをどのように並ばせていますか? プールサイドやプールで子どもに指示を出すときには、いつもの体育の授業とは異なる環境のため、押さえておきたいポイントがいくつかあります。集合や、説明やお手本提示を効率よくすることで、授業の中で子どもたちがたくさん泳ぐことができるようになるコツを紹介します。
たくさん泳ぐためには原則25mプールを横に使い、短い距離を繰り返し泳ぐようにします。

執筆/筑波大学附属小学校教諭
 筑波学校体育研究会理事・山崎和人
監修/筑波大学附属小学校教諭
 体育授業研鑽会代表
 筑波学校体育研究会理事・平川 譲

教師の立ち位置は?

水泳特有の押さえておくべきポイントがあります。


プールサイドには、初めのうちは教師を先頭にして並んで入ってくるとよいでしょう。水泳授業は、子どもたちが普段よりも落ち着かない状態になっていることが考えられます。教師がいつもよりもゆっくり、のんびりとしたペースで歩くことで転倒を防ぎます。また、集合、シャワー、入水までの一連の動線を確認することができるように歩いてくると、スムーズに学習に入ることができます。


教師は、できるだけ多くの子どもたちが視野に入り、指示が通りやすい位置に立ちます。複数の教師で指導する場合は、あらかじめに安全管理を徹底することができるように打ち合わせを行い、指導に臨むとよいでしょう。


低学年を指導する時には、プールの一番深い所に子どもが不用意に近付かないようにすることが大切です。一番深い所から数m前に出て、教師が両手を大きく広げて目印になります。水深を調節することができるプールであれば、一番背の低い子を考慮するとよいでしょう。

②お手本の見せ方

プールサイドに集合させる2つのコツ!


縦に何列も連なると後ろのほうはすぐに見えなくなってしまうので、横に広がるようにします。そのため、お手本として泳ぐ子や教師はできるだけ長い距離を泳ぐことになります。特に、上手な子はけのびで長い距離を進んでしまいがちですが、スタート位置付近の子にも動きが見えるように、けのびを見せたい時以外は「けのびはしないで、いきなり始めてね」と一声かけておきましょう。


コンパクトに集合させたい時にはプールのカドを使います。お手本の子には斜めに泳いでもらいます。横に広がっている時に比べて短い距離を泳ぐだけで済みます。また、斜めに往復することで、どの子も腕動作と脚動作の両方を見ることができます。

コンパクトに集合させたい時にはプールのカドを使います

プールの中で集合させる3つのコツ!

一度に全員をプールサイドに上げるには時間がかかります。素早く・短時間でお手本を見せたい時など水中で集合させることが有効な場合もあります。


平泳ぎの脚動作など、壁を持って運動するお手本を見せるときには、お手本を囲むように半円になって集合をします。半円を大きくすることで多くの子が観察することができます。また、複数人をお手本にすることで、観察できる場が増え、多くの子が間近で見ることができます。

お手本を囲むように半円になって集合をします


けのびや泳ぎのリズムなどを見せるときには、お手本が泳ぐコースを作るように、お手本の両脇に集めます。特に平泳ぎのリズムをつかませるには、長い距離を泳ぐお手本を観察させるのが有効です。泳ぎのリズムを見せるときには、先ほどの指示と同じように「けのびはしないでいきなり始めてね」と一声かけておくことが大切です。

お手本が泳ぐコースを作るように、お手本の両脇に集めます


浮く姿勢などを見せる時には、お手本を中心に円を描くように集めることもあります。

お手本を中心に円を描くように集める

コロナ禍の水泳授業が成功裡に進むように、少しでも参考になれば幸いです。

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山崎和人先生

執筆
山崎 和人
筑波大学附属小学校 教諭
筑波学校体育研究会 理事
1993年埼玉県川越市生まれ。簡単・手軽に「動ける体づくり」ができる体育授業を目指して、実践・研究を重ねる。子どもの「できた」が増えるように基礎感覚を重視した授業を展開し、日々研鑽中。『すぐ使える!体育教材30選』シリーズ(共著)(学事出版)等、共著多数。


平川譲先生

監修
平川 譲
筑波大学附属小学校 教諭
体育授業研鑽会 代表
筑波学校体育研究会 理事
1966年千葉県南房総市生まれ。楽しく力がつく、簡単・手軽な体育授業を研究。日本中の教師が簡単・手軽で成果が上がる授業を実践して、日本中の子どもが基礎的な運動技能を獲得して運動好きになるように研究を継続中。『体育授業に大切な3つの力』(東洋館出版社)等、著書多数。


イラスト/佐藤道子

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