あなたも実践記録の執筆に挑戦してみませんか? 【第58回〈2022年度〉わたしの教育記録】受付終了しました

特集
教師の夏休み特集:研修活用・自己研鑽・過ごし方のヒント
第58回〈2022年度〉わたしの教育記録 実践記録募集!
イラスト/したらみ

今年第58回を数える、日本有数の教育実践記録コンテスト・わたしの教育記録。みなさんの日々の素晴らしい実践を全国の先生方に紹介、共有するチャンスです! この夏休み、あなたも実践記録の執筆に挑戦してみませんか?
カテゴリーは、現場の先生を対象にした「授業・学級づくり部門」と、管理職やミドルリーダーを対象にした「授業・学校づくり部門」の2つです。その中から特選、特別賞、各部門の入選作品を選びます。審査員は学校現場を知り尽くした以下の4人の先生方! 多くの先生方からのご応募をお待ちしております。

主催/一般財団法人 日本児童教育振興財団
後援/小学館・教育技術研究所

審査員の先生方
応募要項

「応募の仕方」などの応募要項です。応募規程をよくご覧になってご応募ください。

まとめ方10か条とアドバイス

「わたしの教育記録」まとめ方10か条と審査員の先生方からのアドバイスがご覧になれます。

受賞記録一覧

過去の「わたしの教育記録」受賞作品がご覧になれます。

応募要項

現場の先生方が対象「授業・学級づくり部門」

管理職・ミドルリーダーが対象「授業・学校づくり部門」


教職関係者


①応募者ご本人が執筆された、未発表の独自の論文を、2000〜6000字程度でまとめてください。
過去の受賞作はこちら

②プリントアウト、手書き、またはメールでご応募ください。お一人様2点までの応募とさせていただきます。

③関連資料(動画、写真、印刷物等)は、以下の要領に沿って添付できます。
〇動画や音声は10分以内におさめ、下記リンクからアップロードしていただくか、DVDなどの媒体に記録して、論文に同封してください。
〇絵や写真、印刷物等の資料は、裏面の分かるところに応募者様のお名前を必ず明記して、論文に同封してください。
〇メールで応募される場合、ワードなど論文を作成するツール内でレイアウトできないもの(特殊なデータ形式のもの)がある場合は、下記応募票の概要欄に使用ツールやバージョンを明記し、DVDなどの媒体に記録して郵送してください。

動画のアップロードはこちらから

④引用・添付資料については、掲載誌・紙名・書名など、出典を明記してください。

⑤下の応募票をプリントアウトして、論文冒頭の分かりやすいところに貼り付けてください。メールでのご応募の場合は、論文冒頭に同じ内容を明記してください。(応募部門、担当学年の明記を忘れずに)

応募票の形式

⑥お送りいただいた原稿および資料はお返しできません。ご了承ください。

⑦応募原稿の掲載ならびに出版の権利は、日本児童教育振興財団に属します。


【郵送】
〒101-8001
東京都千代田区一ツ橋2-3-1 
小学館 教育編集室「実践!わたしの教育記録」係
【メール】
shkyoiku@shogakukan.co.jp


2022年9月5日(当日消印有効)


本サイトにて発表します。


すべての入選作品は本サイトにて全文を掲載いたします。


特選1編 賞状と研究助成金 50万円
特別賞1編 賞状と研究助成金 20万円
入選「授業・学級づくり部門」から2編 賞状と研究助成金 10万円
入選「授業・学校づくり部門」から2編 賞状と研究助成金 10万円
新採・新人賞「授業・学級づくり部門」から1編 賞状と研究助成金 10万円

※以上の方々の勤務校に「学校賞」を、また応募者全員に記念品を進呈いたします。


赤坂真二(上越教育大学教職大学院教授)
岩瀬直樹(学校法人軽井沢風越学園校長)
菊池省三(教育実践研究家)
木村泰子(大阪市立大空小学校初代校長)

50音順・敬称略

お問い合わせは「教育技術」編集部
担当 小笠原 03(3230)5548までお願いいたします。

「わたしの教育記録」─まとめ方10か条

①他の教師にとって実践上のヒントになるようにする。
②教育界の流行に流されず、“自分の言葉”で書く。
③仮説→実証という文脈になるように書く。
④抽象的な表現は多用しない。
⑤添付資料は主題を支えるものを精選する。
⑥感動を読み手に押しつけない。
⑦事実と理論をわかりやすく書く。
⑧タイトルは、短く簡潔にまとめる。
⑨必要に応じて、サブタイトルやリードをつける。
⑩添付資料には、子どもの学習記録なども豊かに。

審査員の先生方からのアドバイス


論理を踏まえ事実に向き合い
これからに貢献する記録を

上越教育大学教職大学院教授 赤坂真二

記録を公開するということは、それが教育界の発展に寄与すべき役割を担うことになります。したがって、最低限、それは事実を示すものであり、それが他者に理解可能であり、追実践が可能な情報が記載されているものであることが求められます。教師の書く文章には「どうやったか」が列挙されているものが多く見られます。しかし、まずは「どうなったか」という実践の結果を示すことが必要です。確かな事実が起こったからこそ選択した方法論に意味が生じるのです。また、他者に理解してもらうためには考え方(理論)も必要です。どんな考えに則ってその実践が構想されたかを示すことによって、そこに系統が明らかになります。優れた実践は無から発想されるのではなく先行研究の上に生まれるはずです。実践が生まれた経緯を示すことで、次の実践の礎になります。また、どんなに優れた実践にも課題や限界性があります。事実に向き合い未来を見据えた実践記録を期待します。


教育の未来を感じる
新たなチャレンジを!

学校法人軽井沢風越学園校長・
学校法人軽井沢風越学園校長 岩瀬直樹

ネットの普及によって、Twitter、Facebook等のSNSで実践を発信する教師が増えてきた。お手軽な「実践記録」は、その実践にこめられた教師の願いや試行錯誤、悩みや気づきが捨象され「誰でもできる方法」に見えてしまう。しかし本来実践とは方法に還元できるわけではない。実践とは教師自身の探究、学習者との共同探究に他ならない。
学習者一人ひとりの探究の道筋、そして教師自身の探究の道筋が見える実践記録こそが教師の成長にとって重要だ。それには実践をどう振り返り(省察)、何を考え、自身の前提を問い直し、実践を変化させていったのか、結果ではなく過程(プロセス)の部分の厚い記述が必要であろう。
学校教育は大きく変わろうとしている。これまでの実践を踏襲したものではなく、教育の未来を感じる新たなチャレンジを期待している。成功譚ではなく、試行錯誤に生まれる葛藤や迷い、気づきにこそ価値があると考えている。


創造的な実践へのスタートは
みんな一緒です

教育実践研究家 菊池省三

全国の学校、教室を飛び回っています。そんな中で気になることがあります。「○○版ベーシック」「○○スタンダード」という画一化された指導方法が、蔓延している現状に対してです。今のこのような日本の教育のあり方は、さまざまな授業観や授業方法があることを軽視し、ひいては教育研究を軽視していると思っています。
本来、教育の実践研究は、創造的であるべきです。これからの教育のあり方を問うべきです。新しい提案性のある大胆なものであるべきだと私は考えます。このように考えると、ベテランであろうが若手であろうが、これからの教育を考えるのですからスタートは同じです。この実践論文応募の機会も、そのような考えに立ち、新しいワクワク感のあるものであってほしいと思います。
還暦を迎えた私でも、「コミュニケーション科」という教科を作りたいと考えて、全国を飛び回っています。新しいことへの挑戦は楽しいものです。
過去の歴史に学びながらも、令和の時代にふさわしい、新しい創造的な実践論文を期待しています。


子どもの事実に始まり
子どもの事実に返る実践記録を

大阪市立大空小学校初代校長 木村泰子

実践記録を書く目的は何ですか。
論文としての完成度を求めるのではなく、目の前の子どもの事実に学ぶ教員としてのあなたの日常を本音で言葉にしてください。
「何を教えるのかではなく何を学ぶか」を実践する学校現場が求められています。これまでの学校のあたりまえを問い直し、子どもを主語にした授業や学校づくりに思う存分チャレンジしてください。そこから見えてきたものを自分の言葉にするのです。難しい言葉はいりません。子どもに学ぶあなたにしか書けない自分の言葉で書いてください。教員の実践記録は子どもの事実が見えてくるものでなければ説得力を持ちません。
実践記録を書いたことがない方もぜひこのチャンスに「WILD」に「CRAZY」にチャレンジを!
子どもの事実に始まり子どもの事実に返るあなたの実践記録を待っています。


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