｢うちの子がいじめられています…」保護者からの訴えに、どう対応する？　対応術を学ぶ連載マンガ　第2話を公開！

いじめられた子供が自ら命を絶つ痛ましい事件が続いています。文部科学省の統計によると、今年前半の児童・生徒の自殺件数は、過去最高を記録しました。北海道旭川市や東京都町田市で起きた事件の報道に触れた全ての大人たちが心を痛めていることでしょう。

このように時として子供たちの命を奪う「いじめ」は、日々の確かな学級経営によって予防すべきです。それでも起きてしまった場合、一刻も早く事実確認をし、適切に対応、解決しなければなりません。そこには、プロとしての具体的でリアルな対応術が求められます。

一人でも多くの子供の命を救うべく、リアルな対応術について解説する連載マンガ 『マンガで解説　いじめと戦う！　プロの対応術』。第2話の公開を開始しました！　今回のテーマは「いじめ加害者への指導」です。

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第2話もいじめ対応実践の第一人者、千葉孝司先生（北海道公立中学校）監修のもと、『江戸城再建』等の作品があるビッグコミック連載作家・黒川清作先生による、渾身の描き下ろし。

衝撃の牛乳ぶちまけ事件をなんとか収拾し、いよいよ加害者・川島くんへの指導を開始するまどか。第2話も、子供たちとの心理的駆け引きを含めたリアルなプロのノウハウを満載してお届けします。

マンガの後には千葉孝司先生によるポイント解説文がついており、より深い学びを促します。 例えば、第2話では…「いじめは、どうなったら解決したと言えるのか」について、被害者指導、加害者指導、２つの視点から解説、さらに、「それぞれの違いを認め合える集団」を育てるための「語り」の例を紹介します。

主要登場キャラクター紹介

広瀬まどか（25歳）…このマンガの主人公。新しい勤務校に異動してきたばかりの若手女性教員。教員生活4年目。５年生の担任を任されてやる気満々だが、転任早々自分のクラスにいじめを発見し、思い悩む。

茨木耕司（39歳）…いつも職員室のすみっこでぼーっとしていて影の薄い謎の中堅教師。6年生担任。５年２組でのいじめの発覚をきっかけに、まどかたちに「子どもを守る、間違えないいじめ対応」についてレクチャーする。一見さえないが、よく見るとイケメン寄りのルックス。独身。

大島慶子（25歳）… まどかの同期で４年生担任。明るくさばさばとした男っぽい性格。茨木をなんとなく憎からず思っていて、まどかとつなぐ役割を果たす。

大泉純一郎（51歳）…まどか、慶子、渡辺の勤務校・葵崎小学校の教頭。温厚な性格で実力も人望もあるのだが、いろいろな意味で古い考え方から抜け出せない「大ベテラン」。

渡辺　拓（24歳）…3年目の若手男性教員。同じく５年生担任。爽やかさと明るさが持ち味だが、空回り気味で実力も心構えもまだまだ。表面上は落ち着いて見える彼のクラスにも、水面下で根深いいじめが……。物語後半、間違った対応を連発。

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怒濤の展開と大きな感動が待ち受ける、第３話以降のストーリーは、好評発売中の単行本「いじめと戦う！プロの対応術」でお楽しみ下さい。

監修・解説／千葉孝司●ちば・こうじ。1970年北海道生まれ。公立中学校教諭。ピンクシャツデーとかち発起人代表。いじめ防止や不登校対応に関する啓蒙活動に取り組み、カナダ発のいじめ防止運動ピンクシャツデーの普及にも努める。著書に「WHYとHOWでよくわかる！いじめ　困ったときの指導法」「WHYとHOWでよくわかる！不登校　困ったときの対応術」（ともに明治図書出版）等がある。

マンガ／黒川清作●くろかわ・せいさく。漫画家。1981年千葉県館山市生まれ。「ビッグコミック＆オリジナル合同新作賞」で入選受賞後、「ビッグコミック増刊号」（小学館）にて読み切りの掲載を経て、2019年6月より「ビッグコミック」にて連載デビュー作となる『江戸城再建』を連載。単行本全３巻、好評発売中。