先生必見!ケース別「連絡帳」書き方のツボ

小学校の連絡帳は、教師と保護者をつなぐ大切なツール。書き方ひとつで、保護者の教師に対する印象をガラリと変えてしまいます。今回は、よく若手教師から寄せられる「こんな連絡帳の書き込みにはどんな回答が正解?」という疑問に、ベテラン教師である兵庫県公立小学校主幹教諭 佐藤隆史先生がこたえてくれました。よくある6つのケース別に、保護者の安心感や信頼を得られるフレーズを紹介します。

目次
連絡帳は保護者やご家族に安心を与えるもの
連絡帳は、使い方次第で保護者とよりよい関係を築くことも、反対に関係が悪化することもあります。電話や懇談会などと違い、連絡帳でのやりとりは言葉が「残る」ということを忘れてはいけません。
言葉を尽くしたつもりが誤解を生んだり、一言で済ませてしまったために「冷たい」印象をもたれたりしてしまう、などが連絡帳の難しさです。幾度かの失敗体験から得たことは、子どもと保護者のことを第一に考えて対応する、ということでした。
ちょっとした「フレーズ」や、ほんの「一言」で保護者の安心感、信頼を得ることができるのです。
ケース1:単純な連絡
「熱が38度あるので、今日はお休みさせていただきます」
このような欠席の連絡に対して、「了解しました。お大事に」などの一言で済ましてはいませんか? 忙しい合間を縫って返事を書くと、つい事務的に返答しがちです。
以前、保護者から「佐藤先生はいつも『わかりました』ばかりですね」と、笑いながら言われたことがありました。自分に子どもができ、親の気持ちがわかるようになって、あの頃は「情」がなかったと気付きました。
保護者には「あなたの子どもを大切に思っています」「いつもあなたの子どもを見ていますよ!」ということを、連絡帳の返事で表現することが大切なのです。
先生の回答例
「昨日は、とても元気に外で縄跳びをしていた○○さん、どうしたのでしょう・・・。心配です。どうぞゆっくりと休ませてあげてください。お大事に」
「○○君のいない教室は、ぽっかりと穴が空いたような寂しい感じがします。一日も早くよくなって教室に戻ってきてくださいね。待ってます」