学級担任の時短術②「安定的な学級経営をして時短につなげよう」
- 連載
- 学級担任の時短術


働き方改革は、現在の学校の重要テーマです。仕事を効率化しつつも、授業や学級経営の質が落ちないような時短術について、毎月22日公開、全12回で連載していきます。第2回のテーマは、「安定的な学級系をして時短につなげよう」です。時短術の本質的な目的についても解説します。
執筆/千葉県公立小学校校長・瀧澤真
目次
働きすぎを改善して、プライベートを充実させる
第1回の連載でも少しお話ししましたが、なんのために時短を行うのでしょうか?
「働き方改革」とは、まずは働きすぎの状態を改善するということです。「過労で心身が病んでしまうことを防ぐ」ことが、第一の目的です。ですから、子供と向き合う時間をつくり出すためなどと思う必要はありません。そのように考えるから、息苦しくなるのです。
働きすぎの状態を改善して、学校外の時間、プライベートの時間を確保することを基本に考えましょう。そして、プライベートの時間には、自分のやりたいことを行えばよいのです。

プライベートの時間が充実すると、結果的に心にゆとりができ、仕事が充実する、子供への対応に深みが出るということもあるでしょう。
さて、ここまでのことをまとめます。
・極力質を落とさずに、教育の目的を見失わないような時短術を行う。
・削った時間は基本的に、自分のために使う。
この二つのことを両立するのは、難しいかもしれませんが、大切な視点ですので、ぜひとも意識していきましょう。