【相談募集中】自主休校の児童への評価はどうすれば?
オンライン授業の児童への評価に悩む先生から「みん教相談室」に相談が届きました。この悩みに対する兵庫県公立小学校校長・俵原正仁先生の回答をこちらでシェアします。
目次
Q.オンラインと教室、学習スタイルが違う児童への評価に悩んでいます
感染症の不安を理由に、オンライン授業を希望する児童が増えてきました。オンライン上で授業を受ける児童に対する学習の評価をどのようにつけたらよいか困っています。(ふくよし先生・30代男性)
A.教室で授業を受けている児童と同じ基準で評価を!
あまり難しく考えなくてもいいと思います。オンライン授業だから、何か特別な形で評価しなければいけない……と考える必要はありません。オンラインと教室の間で不公平感が出ないということが大切です。
原則、教室で授業を受けている児童と同じ基準で評価してください。もちろん、同じ基準で評価するためには、同じ学習活動をしていることが前提条件となります。
例えば、同じワークシートを配信し、教室と同じ時間内に自分の考えを書き、オンラインで発表または返信するという感じです。教師は、教室で授業を受けている児童と同じように、そのワークに書き込まれた内容や発表の様子を評価すればいいのです。
ただ、教室で行っている全ての教育活動をオンラインでおこなえるわけではありません。やってないことは、評価できませんよね。 もしかしたら、ふくよし先生はその部分について困っているのかもしれません。
結論を言えば、その部分は無理に評価しなくていいと思っています。評価できる内容のみで評価すればいいのです。
2学期いっぱい教室に戻ってこられないのであれば話は少し変わってきますが、現時点でオンライン授業の児童用に、特別な評価規準を作る必要はありません。
それでも判断に迷う状況になったらひとりで抱え込まず、管理職や学年の先生に相談をするのもよいでしょう。
それよりも、他にエネルギーを使わなければいけない場面はたくさんあるはずです。共に笑顔でがんばりましょう!
みん教相談室では、現場をよく知る教育技術協力者の先生や、各部門の専門家の方が、教育現場で日々奮闘する相談者様のお悩みに答えてくれています。ぜひ、お気軽にご相談ください。