密を避けて体を動かす集会活動 スポーツフェスティバル
感染予防のための取り組みをしながら、みんなで体を動かす集会活動を取り入れましょう。みんなで体を動かしたり、気持ちを合わせて応援したりすることで、気持ちのよい時間を過ごすことができます。例年通りの活動が難しいからこそ、そのような時間を設定し、子供たちが心も体もリフレッシュできる時間を確保していきましょう。
執筆/神奈川県公立小学校教諭・杉本竜太
目次
集会活動を行うときは……
企画する
活動をスタートするときに大切なのは、子供たちの「みんなで○○がしたい」という思いです。運動会のようにみんなで体を動かしたい、上級生のクラスの集会が楽しそうだったから自分たちもやってみたいなど、子供たちの思いやつぶやきを取り上げることができれば、夢中になって活動に取り組むことができます。
一人ひとりが役割をもって活動に参加することができるように、実行委員を立てて活動を行うのもよいでしょう。
準備する
実際の活動については、教師が前もって、できること、できないことを明示して、子供がイメージをもちやすいようにします。そのうえで、子供たちの思いや工夫を生かした内容になるようにすることが望ましいです。
一人ひとりが活動に意欲的に参加することができるように、生活科や図工などの教科で学習した作品を使うこともよいでしょう(例 聖火台を作る、メダルを作る)。
実行委員が中心となって活動を進める場合には、プログラムを作る、開・閉会式の内容を考える、表彰式のしかた、聖火の点火のしかたを考えるなどの工夫をすることができます。
実践する
ふり返る
「みんなで準備してよかったな」「学級のみんなと体を動かして気持ちよかった」と、活動のよさを子供たち自身が感じることができるようなふり返りの時間にしましょう。
種目例
足ではさんでゴールをめざせ!
ボールを足にはさみ、ボールをバトンの代わりにしてリレーしていく競技です。
手でボールを触りません。触る場合には、手袋や軍手などを用意しましょう。実施後のボールの衛生管理については、体育の用具の扱いと同様にしましょう。
準備するもの
- 足にはさむことができる大きさのボール
トーチリレー
自分で作ったトーチにボールを入れ、ボールをバトン代わりにしてリレーしていく競技です。
準備するもの
- ボール
- プラスチックや紙のおわん
- ペットボトル(取っ手の部分)
生活科や図工の学習を生かして、自分が作ったトーチで競技に参加すると、楽しく取り組むことができるでしょう。
みんなで野菜を収穫! たくはいびん競争
大きめの箱を用意します。その箱にひもを付けて、自分たちが育てた野菜に見立てたものを載せて運ぶ競技です。
準備するもの
- 段ボールなどの大きめの箱
- 箱に付けるひも
- 大きさの違うペットボトル
- ペットボトルに貼る野菜の写真や絵
- カラーコーン
生活科の学習と関連付けた競技なので、軍手などをつけて参加すると、より野菜を収穫する活動と近付けることができます(素手で触らないというコロナ対策にもなります)。
みんなで楽しく大波、小波
子供たちの実態に合わせて、みんなで縄跳びを跳ぶ楽しさが味わえるようにしましょう。
準備するもの
- 長縄
イラスト/佐藤雅枝
『教育技術 小一小二』2020年10月号より