教室環境で子供たちの1年を盛り上げよう
子供たちの大切な1年間が素敵なものになるように、教室環境の整備は欠かせません。1年間の見通しを持って作戦を立てましょう。
執筆/福岡県公立小学校教諭・荒牧真代
目次
教師も子供も見通しと振り返りが大切
教師が年間の見通しのもと、工夫してつくる教室環境は子供たちの資質・能力をバランスよく育むための大切な要素の1つです。高学年として見通しを持って主体的に活動できる環境をつくりましょう。
また、いつでも振り返ることができ、子供たち自身から新たなアイデアが生まれるようなクリエイティブな教室環境にすると、学級全体の雰囲気も盛り上がります。
シンプル・クリア、ビジュアル・シェア
誰もが安心して過ごすことができるユニバーサルデザインの視点の環境づくりがとても大切です。
「自分は、この学級をつくる1人」「毎日、この教室へ来て、友達と一緒にがんばりたいな」「自分にできることは何かな?」と、高学年としての意欲が継続するような環境づくりを心がけましょう。
静的環境と動的環境のバランスで「主体的・対話的で深い学び」を!
年間を見通して、常時掲示しておく「静的環境」(静)と、時期に応じて更新していく「動的環境」(動)を工夫して配置しましょう。
学校や学年での統一した掲示と、学級のオリジナリティー溢れる掲示とどちらも大切にしながら、高学年としての学びが深まるようにします。
また、前面掲示については、ユニバーサルデザインの観点から、シンプルにして集中できるようにしている学校が多いです。
ここでは、背面掲示を中心に、年度当初に見通しておくとよいことを確かめていきます。
図工の作品 動
一人一人の作品を大切に。コメントをつけて更新します。
学級の足跡(年表など)動と静
学級目標と照らしながら、達成度を年表の中に色分けして、残していくこともできます。
学習での表現物 動と静
クリアファイルを活用し、一人一人常時掲示します。中身は、コメントをつけて更新し、学級全体で学びをシェアしていきます。
係活動コーナー 動と静
学級会コーナー 動と静
給食コーナー 動と静
まねしてみよう!すてきなノート 動と静
一人一役当番コーナー 動と静
時間割学級通信 動と静
『教育技術 小五小六』2020年4/5月号より