学級経営を効率化させる3つのポイント
学級における教育活動を充実させる取組は、効率化できるものとできないものがあります。ここでは、比較的効率的に取り組みやすい「組織づくり」や「環境整備」「その他(学級事務)」について、具体例を紹介します。
執筆/福岡県公立小学校教諭・村上暢崇
目次
効率化できるものもあれば、できないものもある
学級経営とは、学級を教育的な目的に即して組織化し、教育活動を充実させていく教師の仕事です。その具体的な内容として、「児童理解」「組織づくり」「授業づくり」「集団づくり」「環境整備」等が挙げられます。
学級における教育活動を充実させていく様々な取組の中には、効率化できるものもあれば、効率化できないものもあります。
ここでは比較的、効率的に取り組みやすい「組織づくり」や「環境整備」「その他(学級事務)」について、その具体例を紹介します。
「組織づくり」効率化のポイント
組織を編成したら、「役割が果たされているか」や「ルールが守られているか」の継続的な見取りが重要です。担任がきちんと見取ることができる無理や無駄のない組織を編成することが、効率的な学級経営の第一歩です。
年度はじめに、全体を把握できる組織を編成することで、効率よく学級を経営することができます。
「環境整備」効率化のポイント
「常時掲示」と「更新掲示」の区別
掲示コーナーを区別し、更新する掲示については、作業しやすい場所にすることも工夫の1つです。更新掲示が複数ある場合は、更新時期が重ならないように調整しましょう。
掲示物の精選
目的に照らして掲示の必要性を判断し、効果が薄いものは掲示しません。また、学校掲示、学年掲示、学級掲示の役割を整理し、重なりをなくす工夫を行いましょう。
掲示担当者の明確化
学級における掲示物の管理者は担任ですが、実際に掲示を行うのは担任に限りません。他の職員や児童も含め、役割の分担を行いましょう。
「学級事務」効率化のポイント
担任が行う学級事務には、多様な内容があり、その処理が担任の業務負担につながっている例もあります。見通しを持って、計画的に取り組みましょう。
自身が行うべき学級事務を、カレンダーに整理し、取り組み始める時期や完結する時期等を明らかにすることでスムーズに取り組めます。
イラスト/横井智美
『教育技術 小五小六』2020年4/5月号より