ニューノーマル時代の”組まずにつくる”組体操の技
一人技を連続で行ったり、大人数で行なったりする組体操の技を紹介します。組まずに行うので一瞬ででき上がる美しさや楽しさを味わうことができます。指導動画は、本誌掲載のパスワードで見ることができます。本誌をお持ちの方は、動画を見ながら指導にご活用ください。
監修/埼玉県組体操協会
「教育技術小五小六」2021年4/5月号をお持ちの方は、こちらの記事もチェック ⇒ 【2021年本誌連動】教育技術4/5月号 春の運動会ダンス・組体操指導動画
目次
片手バランス
一人技を大人数で行うことでバランスの美しさや迫力を表現できます。
片手バランス時間差(ドミノ)
技を時間差(ドミノ)で行うことで、動きのある表現が楽しめます。
一人技 連続
基本的な一人技を連続で行うことで、運動会などの演技としても活用できます。
1 前方バランス
ひざ・足首をしっかり伸ばす。
2 水平バランス
上体から足先まで一直線にする。
3 カエル倒立
ひじをひざに乗せる。
4 V字バランス
脚を伸ばして高めに上げる。
5 片手バランス
頭から足まで一直線になることを意識する。
6 ブリッジ
手と足を近づけるとより美しい。
7 足上げブリッジ
ブリッジで片脚をなるべく高く上げる。
8 背支持倒立
脚を垂直に伸ばす。
9 肩倒立
肩からつま先までを一直線に伸ばし、垂直にする。
10 スロープ
ひざ、足首を伸ばす。
11 起き上がり
脚を大きく振って立ち上がる。
子供たちが考え出した技
子供たちが技を自由に編み出すように働きかけましょう。
エンゼルフィッシュ
足上げ馬
つま先から頭まで曲線を意識します。
逆さブリッジ
足首をもって体を反らします。
すの字
片脚でバランスを取ります。
ブリッジ発展技にチャレンジしよう!
ブリッジは、手、足の4点で体を支持しています。安定したブリッジができるようになったら足を地面から浮かせ、発展技にチャレンジしてみましょう。
ブリッジは、手、足を近付けると、腰の位置が高くなり美しさが増す。
足を地面から浮かせ、3点で支持しよう。太ももを垂直に近付け、ひざを直角に曲げる。
脚を上げ、ひざ、足首を伸ばすと大きく見え、美しい技になる。
動きのバリエーション 千手観音
千手観音はドミノの一種で、同じ動きを拍をずらして行うことによる演技です。基本は縦1列に並んで行います。
千手観音の先頭以外が広がって大人数で行い、変化をもたせます。
4拍を基本とした千手観音のポーズ
1番のポーズ
右腕を下、左腕を上。
2番のポーズ
右腕を斜め下、左腕を斜め上。
3番のポーズ
右腕を真横、左腕を真横。
4番のポーズ
右腕を斜め上、左腕を斜め下。
回転
右腕を上、左腕を下。この後、右腕を8拍で下ろす。
一人技は直立で始まり直立で終わる
組体操の始まりと終わりは直立が基本です。指先をしっかり伸ばす、胸を張る、かかとをつけるなど、体の使い方を意識することで、技の完成度が格段に上がります。
胸を張る。腕は体につけ、指先をそろえて伸ばす。つま先を少し開く(約60度)。かかとをつける。
一人組体操の指導動画は、本誌掲載のパスワードを入力すると見ることができます。⇒ 【2021年本誌連動】教育技術4/5月号 春の運動会ダンス・組体操指導動画
取材・文・構成/浅原孝子 撮影/北村瑞斗
『教育技術 小五小六』2021年4/5月号より