学習指導要領のポイント①『主体的な学び』は5ステップ!【動画】

【トモ先生の算数チャンネル】第2回
小学校の算数の授業づくりをお手伝いする『トモ先生の算数チャンネル』。全3回で「学習指導要領 解説」をコンパクトにまとめた「ちょこっと学習指導要領」のコーナー、今回は『主体的な学び』を授業でどう実現するのか、髙橋朋彦先生が5つのステップで解説します!
このシリーズでは、小学校高学年の算数を専門とする髙橋朋彦先生が、小ネタや道具に頼らずに、基本を大切にした質の高い授業づくりができるアイデアをお届けしていきます。
目次
『主体的な学び』とは?
今回は、文部科学省が定める学習指導要領の重要テーマのうち、『主体的な学び』を実践につなげる5つのステップを紹介します。

みなさんは「主体的」という言葉を聞いて、どんなことを思い浮かべますか?
私は一生懸命頑張っている子供を想像します。それもそのはず、辞書で調べると「主体的」とは、
「ある活動や思考などをなすとき、その主体となって働きかけるさま。他のものによって導かれるのでなく、自己の純粋な立場において行うさま。」
広辞苑(岩波書店)より
と書かれています。
でも、辞書の意味どおりに考えると、「えっ!? では、一体どうすればいいの?」となりますよね。

そこで注目したいのが文部科学省の定義で、『主体的な学び』は以下のように示されています。
「学ぶことに興味や関心を持ち、自己のキャリア形成の方向性と関連付けながら、見通しを持って粘り強く取り組み、自己の学習活動を振り返って次につなげる『主体的な学び』が実現できているか。」
文部科学省資料「新しい学習指導要領の考え方―中央教育審議会における議論から改訂そして実施へ―」より
⋯長いですね。なので、ここからポイントを抜き出してみました!