神社とお寺の参拝マナークイズ【ダウンロードできるスライドつき】
お正月には初詣で神社やお寺へお参りにいくご家庭も多いですよね。そこで、子供たちに身につけてぜひ実践してもらいたい、お参りの作法を、クイズ形式でまとめてみました。スライド付きなので、オンライン授業でも使えます! ぜひご活用ください。
出典:小学館の子ども図鑑プレNEO『にっぽんの図鑑』(小学館)
目次
みんなでやってみよう!
「初もうでマナークイズ」
知っているようで自信がない、手水(ちょうず)の作法や神社とお寺の参拝の仕方の違いなどが簡単にわかるクイズを作成しました。
ぜひ、クラスやご家庭で使ってみてくださいね。
神社とお寺は似ている?
子供たちの中には、そもそも神社とお寺の違いがよく理解できていない子もいるかもしれません。
神様を信じる神道(しんとう)と、仏様を信じる仏教は、本来は別の宗教です。しかし、日本では8世紀ごろから「神様と仏様は同じものである」という考え方が広まったため、お寺と神社が併設されていたり、建物の様子が似ていたりするのです。
以下のような話をしてあげることで、さらに興味がわいて、実際に参拝する際に神社とお寺の違いに気づきやすくなるかもしれません。
神社はこういうところ
神社は、神様が祀られているところです。神様が宿る山や森は、むやみに人が立ち入ってはならない神聖な場所とされ、地域の人々に大切にされてきました。そういう場所に神社は建てられています。訪れた際には、どんな神様が祀られているのか、由来が書かれた看板を読んだり、神主に訪ねてみたりできると良いですね。
どこに神様がいるの?
神様は、鏡や剣、岩、木などのもの(ご神体)に宿っていると言われています。ご神体は神社の中にありますが、神様が怒るので近づくことはできません。そのかわり、ご神体のある方に向かって祈ります。
神様がいるところには「しめなわ」と呼ばれるなわがはられています。しめなわからは稲妻の形の紙(四手:しで)が下げられています。
神社にいる人
神主(正式には「神職」)
神様のお世話をしたり、神様に祈る儀式を行ったりする人のことを神主と言います。神主は正式には神職と言います。
巫女
神主の手伝いをしたり、神様のために舞をまったりする女の人のことを巫女(みこ)と言います。
神社ミニクイズ
Q、菅原道真は神様になったことで有名な人です。
何の神様でしょう?
1、勉強
2、交通安全
3、スポーツ
※答え:1
(菅原道真は平安時代の学者です。福岡県の太宰府天満宮などに祀られ、「天神さま」として知られています。)
お寺はこういうところ
お寺は、仏様に祈ったり修行したりするための場所です。
お参りする時は、仏様の姿をしている「仏像」に向かって手を合わせます。仏様の姿を描いた絵画などが本尊の場合もあります。
仏様のお墓と言われている仏塔や、仏様の教えを信じる人のお墓などがあります。
お寺にいる人
お坊さん・尼さん
仏様の教えにしたがって修行をしている人のことを「お坊さん」と言います。女の人は「尼さん」と言います。
仏様の教えが書いてあるお経を読んだり、仏様の教えを人に聞かせたりしています。
お寺ミニクイズ
Q、お経を読む時にお坊さんが叩くものの名前を答えよう。
1、水魚 2、木魚 3、金魚
※答え:2
魚にはまぶたがないので、ずっと起きているように見えます。そのことから、木魚には「人々を目覚めさせる」「寝る間も惜しんで修行をする」という意味があると言われています。
いかがでしたか?
子供たちが実際に参拝するときには、そこが神社かお寺かを意識して、覚えた作法を実践できるよう、促してみてくださいね。
日本のことをもっと語りたくなる図鑑
『にっぽんの図鑑(小学館の子ども図鑑プレNEO)』(小学館)
挨拶・年中行事・神様と妖怪・縁起物・和食・和装・伝承遊び・祭り・伝統芸能など、83テーマについての知識が大集合! 国際社会へ羽ばたく子供たちが「あなたの国について教えて下さい」と言われたとき役立つこと間違いなし。いざというとき、きっと思い出す一冊。
出典/『にっぽんの図鑑(小学館の子ども図鑑プレNEO)』(小学館)
構成/みんなの教育技術編集部