小学校のオンライン保護者会:初めてでも成功する7つのコツ

特集
オンライン授業・ICT活用術まとめました!

京都教育大学附属桃山小学校教諭

樋口万太郎

「オンライン保護者会」。今、どの先生も興味があるのではないでしょうか。つい先日実施したという樋口万太郎先生が、オンラインでの保護者会をトラブルなく実りあるものにするためのポイントや注意点について、自らの体験からまとめてくれました。

執筆/京都教育大学附属桃山小学校教諭・樋口万太郎

はじめてのオンライン保護者会体験レポート
Unsplash

1、マイクはオフに、「ビデオオン」は強制しない

7月初旬、初めてオンラインで学級懇談会を行いました。

オンライン授業は4月から行ってきていましたが、懇談会となると話は別で、通常の懇談会よりも緊張しました。

通常の懇談会では、授業と同じで、参加されている保護者の反応を見ながら話をすることができます。しかし、オンライン懇談会では参加していただく方を「マイクオフ」にしなくてはなりません。「マイクオン」にしていると、様々な音が入ってきて、懇談どころではなくなってしまうからです。ですから、保護者の反応は基本的にはわかりません。

ということで、今回、「ビデオオン」にできる方にはしていただくようにお願いをしました。

ただ、様々な状況が考えられるため、「ビデオオン」を強制してはいけません。

2、スライドを用意する

今回は学年初の懇談会なので、内容としては、

  • どのような学年、学級にしたいのか
  • 最近の学級の様子
  • 行事の日程など

このような順番で、事前に作成しておいたスライドを全体共有しながら進行していきました。話だけでなく、スライドがある方が内容を理解しやすくなると思います。

3、一人ひとりの自己紹介はしない

通常の学級懇談会では、保護者一人ひとりに、自己紹介や子どものことについて話をしていただく機会をつくる場合がよくありますが、それをオンライン上で行うのは、操作面など含め、とても難しいところがあります。

実際に行うとすれば、グダグダになってしまうことでしょう。行わないのが吉です。

4、オンラインでも「自分らしさ」を大切に

ちなみに今回は、初のオンライン学級懇談会ということで、台本を用意していました(いつもは用意しません)。

しかし話を進めていくなかで、自分らしさが出ていないことに気づき、台本通りではなく、そのときに自分が感じたことを話をするといういつもの形に戻しました。

オンラインであろうがリアルであろうが、共に子どもを成長させていくためには、自分のことを知ってもらう必要があります。

オンラインでも、「自分らしさ」を忘れずに出していきましょう。

5、質問の仕方を事前に伝えておく

学級懇談会を通して、質問がある場合は、

  • 質問をチャットに書き込む
  • 最後にまとめて質問を聞く
  • 会終了後、質問がある人は残る
  • 質問を全体の場で言いづらかったら、電話をしてきてもらう

ということをあらかじめ伝えておきましょう。
こうしておくことで、スムーズに会を進行できます。

6、学級通信で、参加できなかった保護者へのフォローを

教室で行う通常の学級懇談会に参加できない方は、各家庭の事情に理由があることが多いです。

しかし、オンライン懇談会では、通信環境のトラブルや操作ミスなどにより参加できない場合があるということが想定されます。参加したかったにも関わらず参加できなかった場合は、不満が溜まることでしょう。

そこで、会が終わったらすぐに、懇談で話した内容やスライドを掲載した学級通信を発行することが大切です。

7、事前に操作テストをする

また、オンラインの操作に慣れていない保護者のために、事前に数回、接続テストを同時刻に行っておくとよいでしょう。教師自身もオンラインに慣れていないのであれば、同僚と実際につないでみて、模擬を何度も行い、経験を積んでおくことが大切です。


いかがでしたか?

いつもは保護者会への参加に前向きになれない方も、オンラインであればハードルが下がるかもしれません。今できることを前向きに挑戦して行きたいですね!

樋口万太郎先生

樋口万太郎 先生

ひぐち・まんたろう●1983年大阪府生まれ。京都教育大学附属桃山小学校教諭。「子供に力がつくならなんでもいい!」がモットー。教科書「小学校算数」(学校図書)編集委員。近著『子どもの問いからはじまる授業!』(学陽書房)の他、著書多数。
Twitterアカウントは@boseteacher

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