【小学校の学級目標】作る時の3つのポイント【動画】
クラスにとって意味のある学級目標をつくるための3つのポイントについて、教育技術本誌でもおなじみのトモ先生こと髙橋朋彦先生が、動画解説でお伝えします! つくるのに最適な時期についても教えていただきました。
目次
意味のある学級目標にするには
学級目標って、
ちょっとしゃれた言葉を使いたくなりませんか。
私もそうだったんです。
例えば、「雑草魂」。
カッコよくないですか?!(笑)
でも、これが子供に響かなかったんですよね…。
運動会などのときにはいいのですが、普段の生活で使う機会がなかなかありませんでした。
どうしたら、教師と子供の願いが詰まった学級目標になるのか?
3つのステップでお話しいたします!
step1 普段から教師と子供の願いを共有する
1つめ!
「普段から教師と子供の願いを共有する」。
みなさんは、どんな学級にしたいと思っていますか?
私は、「人を大切にできるクラス」になってほしいと思っています。
子供は、「たのしいクラス」にしたいという子がたくさんいます。
最初は、
イメージが漠然としていてもかまいません。
教師と子供、互いの願いを常に「日々共有」していくことが大切なんです。
そうすることで、やがて目指すべき姿がはっきりしてきます。
step2 子供を前向きにする言葉を教える
2つめ。
「子供を前向きにする言葉を教える」です。
ぼんやりしたイメージの目標に向かって進むためには、「言葉の力」が必要!
例えば、「フワフワ言葉を使おう」「協力できるクラスにしよう」。
こんな言葉を子供が使うように働きかけます。
そうは言っても、なかなかいい言葉は見つからないかもしれません。
そんな時は、
菊池省三先生の「価値語」という実践が参考になります。
『価値語100ハンドブック』という本には、
「価値ある無理をせよ」「一人は美しい」なんていう、前向きな言葉がたくさん載っていますよ。
こういった言葉を子供に伝えていくことが大切です。
step3 文章の形式でつくる
3つめのステップは、
「文章の形式でつくる」。
それぞれの先生によって好みが分かれるところかと思いますが…
私は、文章の形式がいいなと思っています。
例えば私のクラスの目標は、「譲り合い 協力し合い 学び合い 成長できるクラス」という文章にしていました。
文章にすると、日々、その言葉を使いながらの呼びかけがしやすいのです。
そして、目標は、
子供たちに教えた言葉の中から選ぶようにします。
さきほどの「価値語」など、普段から先生や子供たちが使うようにしている「前向きな言葉」です。
以前、私のクラスで出来た学級目標がこちらです。
「ふわふわ言葉と価値語がたくさんあふれるクラス」
「男女問わず仲良く笑い合えるクラス」
「ゆずり合い協力し合い学び合い成長できるクラス」
いかがでしょうか?!
「『成長』という言葉を1つ使ってくれるかな?」とお願いをしたりしながら、子供たちとみんなで考えました。
こうしていくことで、教師と子供の願いを共有した学級目標をつくることができるのです。
学級目標をつくる時期
学級目標をつくる時期としては、5月後半~6月がオススメです。
そのくらいの時期になれば、教師と子供の願いが共有され、前向きな言葉が浸透してくるからです。
「学級目標のつくり方」についてもっと知りたい!という方には、「コミュニケーション力あふれる『菊池学級』のつくり方」という本が、とても参考になりますよ。
教師と子供の願いを込めた学級目標をつくって、みなさんの学級がすてきな1年を過ごせますように!
1983年千葉県生まれ。第55回わたしの教育記録特別賞を受賞。教育サークル「スイッチオン」「バラスーシ研究会」に所属。共著に『授業の腕をあげるちょこっとスキル』『学級づくりに自信がもてるちょこっとスキル』(共に、明治図書出版)がある。算数と学級経営を中心に研究中。
Twitterアカウントは @tomotomoteacher https://twitter.com/tomotomoteacher
トモ先生のインスタ https://www.instagram.com/tomotomotea/
トモ先生のnote https://note.com/tomotomo777