保護者会で使える!5・6年生の心と体2020データ【心・生活編】
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■最初の保護者会で使える!5年生の心と体データ
■最初の保護者会で使える!6年生の心と体データ
「今どきの5・6年生」を紐解くデータを集めました! 2020年度版のデータをもとに、毎日の生活、気になるスマートフォン事情など、『心と生活の変化』を見ていきましょう。
2021年度版はコチラ!⇒2021年度版 5・6年生の心と体データ
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目次
心の変化編
思春期の入り口に差し掛かる年代です。友達関係を大切にし、楽しいと感じることも低学年から変化が見られます。
《楽しい時間》
男子はテレビ・携帯ゲーム、女子は友達とのおしゃべりが楽しい!
今どきの小学生は、何をしている時間が一番楽しいのでしょうか。
男子は5・6年生共に「テレビゲーム、携帯ゲーム」が断トツのトップ! 一方、女子は「友達とおしゃべり」する時間を楽しく感じているようです。また、女子の間では「読書」や「音楽を聴く」といった、1人の時間を大切にする様子も見られます。
《将来の夢》
ついに、ユーチューバーなどのネット配信者が高学年男子のトップに!
世の中の状況を反映しやすく、また、男女差が顕著に表れるのが将来の夢です。
最新の調査では「ユーチューバーなどのネット配信者」が、10年間1位の「サッカー選手」を抑えて男子の1位となりました。スポーツ選手や会社員などの職業が人気をキープする一方、今までになかった新しい職業が1位となったことは、時代の変遷を映し出した結果と言えるでしょう。
一方、女子の1位は「パティシエ(ケーキ屋)」で、学年を問わず人気です。この傾向は、学研教育総合研究所の『小学生白書』において、2011年から9年連続の傾向です。
生活の変化編
夜型が進む小学生の生活。塾やクラブ活動で、生活が大きく変化します。
《起きる時間&寝る時間》
就寝時刻22時14分・起床時間6時54分と、全体的に遅寝・遅起き傾向
5・6年生の平均起床時刻は6時54分でした。2018年度の結果6時34分と比べると、平均起床時刻は20分遅くなっています。
就寝時刻の調査でも、2018年度調査結果*(21時56分)より20分ほど遅くなっていることから、全体的に“遅寝・遅起き”の傾向にあると言えます。
*学研教育総合研究所(Gakken) 小学生白書(2018年8月調査)
《読書量》
30年前から約3分の1に減少!
5・6年生が1か月に読む読書量の平均は男子で2.1冊、女子で約2.3冊でした。30年前の1989年度調査**時は全学年の平均が9.1冊であったことから、約3分の1にまで減少しています。また、読書量は低学年から高学年になるにつれて減る傾向にあります。
**1989年度(平成元年)調査は、2019年度調査とは母数団形成方法が異なるため、統計的に厳密な比較は難しい。
《おこづかいと使い道》
おこづかいをもらっている子供は6年生で半数以上!
おこづかいをもらえると答えた5年生は44.5%、6年生は56.5%となり、6年生になると、半分以上の子供がおこづかいをもらっているようです。
使い道としては、1位「お菓子などの食べ物」、2位が「貯金」、3位が「本・雑誌」(29.6%)でした。
《学校生活と悩み》
子供の悩みは「友達」「成績」「宿題」「忘れ物 」
学校生活における悩みは、おおむね「友達」「成績」「宿題」「忘れ物」に集約されるようです。また、「成績」について悩む子供が急増するのは、4〜5年生からとなっています。
高学年になると学習内容が高度になることや、中学受験を考え始めることで「成績」が気になり始めるようです。
《携帯電話》
高学年からスマホが増加。中学生では、ほぼ全員がスマホに
スマートフォンと従来のケータイを合わせた所有率は5年生で40%、6年生52%と、多くの子供が自分専用の端末を所有しています。さらに、5年生で15%、6年生で22%の子供がスマートフォンを持ち、中学生になると、ほとんどの子供がスマートフォンに。
また、利用しているアプリやコンテンツの調査では、LINEやオンラインゲームのほか、Youtubeを見る小学生が多く、5年生では71%の子供が毎日Youtubeを見ると回答しました。
《利用している学習サービス》
6年生の塾通いは34%、利用していない子供は約45%
5・6年生ともに、トップは通信教育ですが、学習塾(学校の授業を補習するため)と進学塾(中学受験に備えた学習)を合計すると、5年生では25.5%、6年生では34%の子供が、何らかの塾に通っていることがわかります。一方、「利用している学習サービスはない」と答えた子も半数近くいました。
《番外編!昆虫にさわれる?》
男女差がくっきりと!「触れない」は6年女子が45%
外で遊び、自然に触れ合う機会が減少している現代の子供たち。昆虫に触れるかの質問では、ほぼ7割近くの子供が「一部の昆虫は触れる」と答えました。「種類を問わず触れない」と答えた子の割合が一番多かったのは6年生の女子でしたが、それ以外は学年による顕著な違いや傾向はみられませんでした。
イラスト/やひろきよみ
『教育技術小五小六』2020年4/5月号より