小5国語科「地域のみりょくを伝えよう」全時間の板書例&指導アイデア
文部科学省教科調査官の監修のもと、令和6年度からの新教材、小5国語科「地域のみりょくを伝えよう」(東京書籍)の全時間の板書例、教師の発問、想定される子供の発言、1人1台端末活用のポイント等を示した授業実践例を紹介します。

監修/文部科学省教科調査官・大塚健太郎
編集委員/山梨大学大学院教授・茅野政徳
執筆/神奈川県平塚市立花水小学校 佐野裕基
目次
1. 単元で身に付けたい資質・能力
本単元では、紹介する文章を書くことを通して、筋道の通った文章を書けるように、文章全体の構成や展開を考える力を育てることをめざします。
筋道の通った文章とは、伝えたい内容を明確にし、読み手に理解されやすいように、内容の順序や展開のつながりを意識して構成された文章のことです。
筋道の通った文章にするために、これまで学習してきた「事柄の順序」や「書く内容の中心を明確にする」といった構成の工夫に加え、本単元では、「考えと理由や事例のつながりや配列」を意識して、文章全体の筋道を整えることを大切にしましょう。
2. 単元の評価規準

3. 言語活動とその特徴
本単元では、地域の魅力を多くの人に伝える(紹介する)タウン誌の記事を作成することを主たる言語活動として設定しました。
地域の魅力を読み手に伝えることが目的となるため、単なる情報の羅列ではなく、「なぜそれを紹介したいのか」「どこが魅力なのか」を明確にすることが求められます。
また、読み手が「行ってみたい」「知ることができてよかった」と感じられるような視点も大切にできるとよいでしょう。
タウン誌は、地域の生活情報・文化・イベント・店舗情報などを掲載する地域密着型の情報誌であり、幅広い読み手に届きやすいという特徴があります。地域の生活を豊かにする情報を扱うため、読み手が初めて知る内容が含まれることも多く、紹介の仕方が重要になります。
そのため、読み手が理解しやすい筋道で文章を構成したり、具体的な場面や様子が伝わるように工夫したりすることが求められます。
完成したタウン誌は、公民館などの地域の公共施設に掲示したり、置いてもらったりするとよいでしょう。発行されているタウン誌に掲載を依頼することも考えられます。
実際に地域の方々に読んでもらう機会を設けることで、子供たちは自分たちの学びが社会とつながっていることを実感できます。
また、可能であれば感想ボックスなどを設置し、読み手からのフィードバックを得られるようにすると、学びをさらに深めることにつながるでしょう。
〇言語活動と指導事項の関連
本単元の言語活動では、文章全体の構成や展開を見通し、内容のつながりを意識して書くことに重点を置きます。
文章全体の構成や展開では、地域の魅力を頭括型で整理したり、段落ごとの内容のまとまりを考えたりするなど、読み手が考えを理解しやすいように書き方を工夫することが大切です。
内容のつながりについては、地域の魅力と、その魅力を支える理由や事例を関連付けて書くことが重要です。
魅力や理由は「自分の考え」に当たり、事例はそれを裏付ける「事実」となります。事実を客観的に示すとともに、その事実がどのように魅力につながるのかを明確にして書くことが求められます。
その他にも、写真やイラスト、記事の見出し、文末表現など、読み手を意識した表現の工夫ができるとよいでしょう。
4. 指導のアイデア
〈 地域の魅力マップ 〉
本単元では、「地域の魅力」を大きなテーマとして取り扱います。
子供たちは、低学年では生活科の「まちたんけん」を通して地域を調べ、中学年では社会科で身近な地域や市町村、県内の産業の特色や防災など、地域社会の仕組みについて学んできました。また、遠足や校外学習などの行事を通して、地域のことを知る経験も積んでいます。
地域に関するこれまでの学習や経験をマップにまとめることで、紹介したい地域の魅力を選んだり、追加で情報を集める内容を考えたりすることができるようになるでしょう。
5. 単元の展開(7時間扱い)
単元名: 地域のみりょくを伝えよう
【主な学習活動】
・第一次
1時 既習事項を確かめ、学習の見通しをもつ。
2時 題材を決めたり、調べた情報を整理したりする。
・第二次
3時 記事の構成を考える。
4時、5時 タウン誌の記事を書く。
・第三次
6時 タウン誌の記事を読み合い、感想を伝え合う。
7時 筋道を立てて説明するために、どのようなことに気を付けたかを振り返り、身に付けた「言葉の力」を確かめ、これからの学習に生かそうという意識を高める。
6. 全時間の板書例と指導アイデア
イラスト/横井智美
令和6年度からの国語科新教材を使った授業アイデア、続々公開中です!

