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小1国語科「さとうとしお」全時間の板書&指導アイデア

特集
文部科学省教科調査官監修「教科指導のヒントとアイデア」
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大塚健太郎

文部科学省教科調査官の監修のもと、小1国語科「さとうとしお」(東京書籍)の全時間の板書例、発問、想定される児童の発言、ワークシート例、1人1台端末の活用例等を示した授業実践例を紹介します。

小一 国語科 教材名:さとうとしお(東京書籍・あたらしいこくご 一上)

監修/文部科学省教科調査官・大塚健太郎
編集委員/相模女子大学学芸学部 子ども教育学科准教授・成家雅史
執筆/お茶の水女子大学附属小学校・大村幸子

1. 単元で身に付けたい資質・能力

本単元は、時間的な順序や事柄の順序などを考えながら、内容の大体を捉える力を育むことをねらいとします。

この教材は、「さとう」と「しお」という身近な二つの調味料を比較する内容が、「問い」「答え」の構造と、「〇〇は△△です。」という文型で書かれている説明文です。初めての説明文の学習となる本単元では、「〇〇は、△△です。」という説明文の基本文型をしっかり押さえるとともに、「問い」と「答え」を探しながら読むことで、「共通、相違」や「事柄の順序」の理解を促すように指導していきます。

こうした経験を通して、新たな事実を知ったり、物事の理解を深めたりするという説明文の楽しさや面白さを味わわせ、もっと読みたい、もっと深く考えたい、他の文章も読んでみたいという主体的な姿につなげていくようにします。

2. 単元の評価規準

単元の評価規準

3. 言語活動とその特徴

本単元では、「さとう」と「しお」について説明した文章に興味をもって読み、分かったことを伝え合う言語活動を設定しています。そのためには、まず、「問い」の文を正しく捉えることが必要となります。
「どんなちがいがあるのでしょうか。」という問いの文を読み、何と何を比較するのかを押さえるようにした上で、「さわってみるとどうでしょう。」「どんなあじがするでしょう。」という問いに対する答えを読み取って、文章を正しく理解することを体験させるようにします。

初めての説明文の学習であるため、知っていることを自由に発言させたり、実際に試してみたりさせながら、楽しんで読むことを大切にしたいものです。

4. 指導のアイデア

主体的な学び  子供の体験や経験をもとに学びをつくる

砂糖と塩は、子供たちにとってごく身近なものです。触ったことも、なめてみたこともあるでしょう。
教科書を開く前に、それぞれについて自由に話をさせながら、これから何が始まるのかというわくわく感を高めたいものです。

また、食物アレルギーをもつ児童への配慮が必要ですが、砂糖と塩を教室に持ち込み、触ったり、なめたり、眺めたりする活動を実際に行うとよいでしょう。言葉とイメージをつなげ、より深く読み進める姿が期待できます。

対話的な学び 感覚を表す言葉で交流する

本単元では、「〇〇は、△△です。」という説明文の基本文型に気付いたり、「問い」と「答え」を考えたりしながら、内容の大体を捉えることを目指しています。

一方で、文中に出てくる言葉を正確に読み、情報を整理することも大事ですが、「手触り」「味覚」は人によって異なるものでもあるので、それぞれの言葉で表現し、交流する場も設けていきたいものです。
例えば、「触ってみると、どんな感じがするかな」と問いかけ、「しっとり」「てかてか」(砂糖)、「ぱらぱら」「かくかく」(塩)など、それぞれの感じを表現させるとよいでしょう。
そのためにも、観点を提示することが重要になります。「手触り」「味」「でき方」の他、「色」「食べ方」などの観点を示した上で、それを表現するための言葉を考え、交流するようにします。

また、振り返りの中で、「砂糖と塩のどんな違いがよく分かったか」「友達の表現を聞いて、どのような特徴が伝わったか」など、読みの深まりが表れる振り返りができるように助言することも大切です。

深い学び 〉 深い学びに導く発問を工夫する

本教材において経験させたいことは、観点ごとに情報を整理することで砂糖と塩の特徴が明確になるという、情報の整理の仕方についてです。
色や味のように知っていることだけでなく、手触りの違いや原料など、初めて知る内容もあるでしょう。そこで、「知らなかった」「へえ、そうなんだ」などの気付きを大事にし、読んで知る楽しさを存分に感じさせるようにしたいものです。
そのために、例えば、観点ごとに考えることができるワークシート(3時間目の板書例の項で示します)を用意し、読んだことや自分の感覚をまとめさせたり、「違いは何でしょう」「同じところは何でしょう」のように、関係性に注目させるような問いかけをしたりするとよいでしょう。

こうした学習が、今後の読みにおいて、「問い」と「答え」、共通と相違といった説明文の要素を理解して読んだり、違いを意識したりすることにつながるでしょう。本単元で培った言葉の力が活用されることを期待します。

5. 単元の展開(4時間扱い)

 単元名: わかったことをつたえあおう

【主な学習活動】
・第一次(1時
① 教材文の題名を確かめ、砂糖と塩について知っていることを出し合う。
  初発の感想を交流し、学習の見通しをもつ。

・第二次(2時3時
②③ 全文の音読を聞いたり、音読したりして、全体の問いを押さえる。
   文章の構成を知り、砂糖と塩の違いを読み取る。

・第三次(4時
④ 読んで分かったことを伝え合う。
  学習を振り返る。

全時間の板書例と指導アイデア

【1時間目の板書例 】

イラスト/横井智美

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