新任教師必見!仕事を早く覚えるために必須の「教師の質問力」とは?

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京都教育大学附属桃山小学校教諭

樋口万太郎

聞きたいことがあるけど、忙しそうだし、叱られそうだし、恥ずかしいし、なかなか聞けない……。それは、新任教師誰もが通る道。
しかし、わからないことを聞かないまま進めてしまうと、あとで大きなトラブルになってしまうことも。仕事を早く覚えるために必須のスキル「教師の質問力」を上げるためのポイントを教えていただきました。

執筆/京都教育大学附属桃山小学校教諭・樋口万太郎

Photo by Helloquence on Unsplash

私が「聞くことが恥ずかしい」を克服するまで

私はもうすぐ教職16年目になります。だからといって、すべてのことができるようになったわけではありません。

苦手なこと、できないこともあります。今は、できないことがあったとき、職員室で
「うわ〜、○○できない、どうしよ〜」
と、わざと少し大きめの声で言うことがあります。すると、大体の場合誰かが助けてくれます。

でも、若手のときは、なかなかできませんよね。私も以前は、
「あんなこともできないの!?」
「あんなことも知らないの!?」
と思われるのが、とても恥ずかしかったものです。

実際、1年目の4月、私は、

・どんな服装がいいのかわからなかった
・丸つけをするときの○は、どのような○をしたらいいのかわからなかった
・印刷機の使い方がわからなかった
・服務規定の研修を「服装の研修」だと勘違いしていた
・何時に帰っていいのかわからなかった

など、これ以外にもわからないこと、勘違いしていたことなどが多くありました。

わからないことがあるたびに、先輩教師に聞くのは、恥ずかしい思い以外にも相手の時間を奪ってしまうという思いがありました。

だから、隣の学年の先生の真似を常にするようにしました。常にチラリと横目で先輩教師を見ながら、同じ仕事をするようにしました。それでもわからなかったら、聞くようにしました。

そのうちに、スムーズな聞きかたがわかってきました。

先輩教師に質問する時の4つのポイント

若手教師が先輩教師に質問をするのは当たり前のことです。でも、最低限の配慮は必要です。

以下のようなことを配慮するだけで、先輩も気持ちよく協力できますし、あなたも嫌な思いをする確率が下がります。

1、タイミングを考える

ベストなタイミングは、
相手が同じ仕事をしている時、気持ちの余裕がありそうな時です。
相手が真剣な顔をして何かをしている時には聞かないようにします。

2、いきなり聞かない

聞く時には、いきなり聞かずに、

「すみません。今、お時間いいですか?」

と、必ず声をかけてからにします。

3、聞く内容に適した手段を使う

子育て世代の方は、早く退勤されることも多いです。そんな時には、事前に「LINEで相談してもいいですか?」などと聞いておくと、お互いに楽になります。この時、すぐのリターンを期待してはいけません。

緊急のことは直接話したり、電話をしたりするなど、手段を適切に使い分けましょう。

4、締め切り直前に相談しない

新任教師が書類を作成する時には必ず先輩に目を通してもらいましょう。ただ、締め切り直前に渡されても先輩も困ってしまいます。締切日の数日前には渡しておき、
「お時間があるときに見ていただけたら・・・」
と伝え、先輩教師の都合のよい時間に見てもらうようにするとよいでしょう。

実は、先輩教師も教えるタイミングに悩んでいる

実は先輩教師の中にもどうやって教えてらいいのか悩んでいる人はいます。

私は悩んでいました。「後輩に常に教える」「先輩からいつも声をかける」人がいますが、私はそういう人が苦手です。「今は教えてもらうのではなく、○○の仕事をしたい」と思っていても、「先輩に言われたら・・・」と思い、自分の活動を止め、話を聞かざるを得なくなるからです。

「質問をすることで相手の時間を奪う」ということと同時に、「教えることで相手の時間を奪う」可能性があることもわかっておかないといけないように考えます。今の私は、後輩が困っている様子を見かけたら教える、ということがベターではないかと考えています。

感謝は行動で示す

1年目のときから現在も変わらずしていることがあります。それは、助けてくれた恩返しは「ありがとう」という言葉だけでなく、手伝ってくれた人の仕事をしたり、学年の仕事をしたり、お菓子を渡したりと行動で返すようにすることです。

時々、手伝ってもらっているにもかかわらず何も言わずに帰ってしまい、次の日にも何もしないという人もいますが、それはアウトです。


いかがでしたか? 「できないこと」は誰もが通ってきた道です。だからこそ、それぞれの立場からお互いにサポートしあう関係でいたいものですね。

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