「複式学級」とは?【知っておきたい教育用語】
少子化の影響により、過疎地域だけでなく都市部周辺でも児童生徒数の減少が進んでいます。それに伴い、異なる学年の子供たちが一つの教室で学ぶ「複式学級」が発生することがあります。今回は、その定義や編制基準および独特な授業スタイルについて解説します。
執筆/「みんなの教育技術」用語解説プロジェクトチーム

目次
複式学級とは
【複式学級】
複式学級とは、学級を編制するための児童または生徒の数が標準に達しないため、2つの異なる学年を合わせて1つの学級として編制したものを指します。
一般的には「2・3年生」や「4・5年生」のように連続する2学年で構成されることが多いですが、中学校などでは教科によって3学年を合同にするケースも見られます。教員は同時に異なる学年の学習内容を指導するため、通常の単式学級とは異なる高度な授業技術や学級経営力が求められます。
編制の基準と現状
「公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律(義務標準法)」に基づき、複式学級の編制基準は原則として「2学年あわせて16人」と定められています。ただし、学校生活への適応や学習習慣の定着に手厚い支援が必要な「小学1年生」を含む場合に限り、その基準は「あわせて8人」と設定されています。
かつては山間部や離島などのへき地教育における課題と捉えられがちでしたが、近年では少子化の進行により、小規模校の統廃合が進まない地域など、へき地以外でも複式学級が発生することがあります。そのため、へき地勤務経験のない若手教員や、異動してきたベテラン教員が初めて複式学級を担任するケースも増えており、その指導法の継承が教育現場の課題となっています。
