清掃道具入れをキレイに保つ!簡単な仕掛けと声かけの工夫【動画】
あなたのクラスの掃除用具、きちんと片付いていますか? 清掃用具入れの様子を見れば、学級の状態がわかるとも言われます。
今回は、「教育技術」本誌でもおなじみ、学級経営力に定評のある髙橋朋彦先生に、子供たちが自主的に清掃用具入れを整理整頓できるようになる手立てについて教えていただきました。
3分ちょっとで見られるミニ動画です。スキマ時間にぜひご覧ください!
目次
「清掃用具入れ」をキレイに保つことができれば…
「清掃用具入れを見れば学級の状態がわかる」なんて言われたりもします。
掃除用具入れがキレイだったら掃除のやる気も出るし、
学級の落ち着きにつながり、
見えないところを大切にできる力、やがて人を大切にできる力につながっていくのです。
ではいったい、子供たちが自主的に清掃用具を整理整頓できるようになるには、どうしたらいいのでしょうか?
手立て1 モノの住所を決めておく
まず、1種類の用具につき、ビニールテープで3カ所名前をつけます。
- バー
- フック
- 清掃用具
道具を戻す場所を決めておくのです!
テープの意味を、先生は子供たちにきちんと伝えてくださいね。
このようにして、戻す場所が決まっていることを意識することができれば、
子供たちが自主的に整頓できるようになっていきます。
が…、すぐにできるようには、なかなかならないんですよね…
そこで!
先生による「声かけ」が必要になるのです!
手立て2 できていたら喜び、できていなかったら悲しむ
時々、清掃用具入れの扉を開けてチェックしてみましょう。
キレイに保たれていたら、先生は大きな声で一人ごとを言います。
「わぁ、清掃用具が整頓されていてうれしいな~! みんなありがとう!」
逆に汚かったら、
「残念だなぁ…。ちょっと雑だなぁ。フックにかかっていないなぁ」
なんて言って、先生は悲しいよ、と子供たちにアピールします。
するとどうでしょう、
これを積み重ねることで、
「清掃用具入れをキレイにしよう!」という子があらわれはじめるのです。
そして!!
そんな子を見かけたら、先生はすかさず喜んでください。
「ありがとう! あなたのおかげできれいになった! 清掃用具入れキレイだと掃除が気持ちよくできるよね!」
担任の先生が喜ぶ姿を見るのは、子供にとって、とってもうれしいことなのです。
これが習慣化されれば、清掃用具入れは1年間キレイに保たれるようになります。
掃除用具入れの整理整頓を通じて、「見えないところを大切にできる子」を育てましょう!
1983年千葉県生まれ。第55回わたしの教育記録特別賞を受賞。教育サークル「スイッチオン」「バラスーシ研究会」に所属。共著に『授業の腕をあげるちょこっとスキル』『学級づくりに自信がもてるちょこっとスキル』(共に、明治図書出版)がある。算数と学級経営を中心に研究中。
Twitterアカウントは @tomotomoteacher https://twitter.com/tomotomoteacher
トモ先生のインスタ https://www.instagram.com/tomotomotea/
トモ先生のnote https://note.com/tomotomo777