小2国語「見たこと、かんじたこと」【京女式板書の技術】

今回の教材は、「見たこと、かんじたこと」です。本単元は、「詩を作って、読み合おう」が学習内容になります。本時では、2つの詩から、様子を表す言葉を見付けたり、最後に書かれたことについて考えたりして、身近な共通のことを題材にして詩を書く活動を行います。そのため、2つの詩を比べやすくしたり、詩を書く意欲を高めたりするための板書の工夫を紹介します。
監修/元京都女子大学教授 元同附属小学校校長・吉永幸司
執筆/京都女子大学附属小学校教諭・古垣内千鶴子
単元名|詩を作って、読み合おう
教材名|「見たこと、かんじたこと」(光村図書出版)
目次
単元の計画(全6時間)
1 単元の学習課題を知り、学習の見通しをもつ。
2 教科書の2つの詩から、様子を表す言葉を見付けたり、最後に書かれたことについて考えたりして、身近な共通のことを題材にして詩を作ってみる。
3 身近な生活の中で自分がしたことや見聞きしたことなどを幅広く振り返り、詩を書くことを決める。
4 様子を表す言葉を工夫し、詩の中で使うことで、語彙を豊かにする。
5・6 友達の詩に対する感想を伝え合い、自分の詩の内容や表現のよいところを見付ける。
板書の基本
教材「詩を作って読み合おう」は、「見たこと・感じたこと」という題名通り、見たこと、聞いたこと、思ったこと、感じたことを短い言葉で表したものを詩として捉え、表現する力を育てることが、単元のねらいです。
指導に当たっては、子供たちの日常的な経験が、詩の中に自然に含まれるように意識させています。教材として扱うのは、「バラのまつぼっくり」と「名前なににしよう」の2つの詩です。これらを読むことで、子供たちが「自分も詩を書いてみたい」という意欲をもつことが、この単元の意図であると理解しています。
授業の始まりは、2つの詩を比べて読むことを大切にしました。板書においても、「2つの詩」を意識的に並べ、比べたり、1つずつ味わったりしながら、読む活動を設定しました。まずは、子供たちが自分なりの得意な鑑賞の仕方で自由に感想をもつところから学習を始めています。2つの詩を比べてみると、「バラのまつぼっくり」は動かないものが対象であるのに対し、「名前なににしよう」は動く動物が対象です。
それぞれ詩のおしまいは、「たからものにするよ」「名前をつけよう」と終わり方に違いがあります。一方で、1つずつ丁寧に味わうと、「バラの花みたいなまつぼっくり」という見立ての面白さや「のっそりのっそり」といった動きの表現の楽しさなど、それぞれの詩のよさにも気付くことができます。こうした子供たちの自由な感想を手がかりにして板書を構成し、その板書を通して得られた気付きをもとに、「自分たちも詩を書いてみたい」という気持ちにつなげたいと考えました。詩を読んで、様子や気持ちが分かったという読みの学習から、自分が書いた詩を「どのように読んでもらいたいか」「何を伝えたいか」を意識する書く学習へと段階的に移行させることを意図しています。つまり、詩を書くときには、その1行をどのような思いで使うのか、何に気を付けて表現するのかを振り返れるようにしたいと考えました。こうした学習の過程が見えるような板書です。
