小２国語「お話のさくしゃになろう」【京女式板書の技術】

今回の教材は、「お話のさくしゃになろう」です。本単元は、「組み立てを考えて、お話を書こう」が学習内容になります。本時では、「はじめ」「中」「おわり」の絵から物語を考えるという活動をします。物語は「はじめ」「中」「おわり」で組み立てることを知り、構成を考える意欲が高まるような板書の工夫を紹介します。

監修／元京都女子大学教授　元同附属小学校校長・吉永幸司
執筆／京都女子大学附属小学校教諭・古垣内千鶴子

単元名｜組み立てを考えて、お話を書こう
教材名｜「お話のさくしゃになろう」（光村図書出版）

単元の計画（全10時間）

１　お話を書くという学習の意欲と見通しをもつ。
２　物語は「はじめ」「中」「おわり」で組み立てることを知り、教科書の「はじめ」「中」「おわり」の絵から物語を考える。
３　登場人物の名前やどんな人物かを決め、どんな出来事が起こるのかを考える。
４　自分が考えた物語に沿って、簡単な構成を考える。
５　考えた物語の構成を友達と交流し、助言し合ってよりよいものにする。
６　「はじめ」「中」「おわり」をそれぞれどのように書くとよいかを考える。
７・８　誰が何をしたかが分かるように書き方を工夫し、構成の順序に沿って物語を書く。
９　書いた物語を読み返し、分かりにくいところなどを書き直して、物語を完成させる。
10　書いた物語を読み合って感想を伝え合うとともに、単元全体を振り返る。  

板書の基本

教材「お話のさくしゃになろう」は、学習指導要領に示している「簡単な物語をつくる」という言語活動のことです。指導内容としては、想像したことを「はじめ・中・おわり」の組み立てを考えることをもとにお話を書くという能力を育てることです。

お話を書くためには、登場人物・場面・組み立て、主語、述語という言語活動の基礎となるものが織り込まれます。このことを２年生の子供に分かりやすく伝える場として活用するのが板書であると考えています。

• 自分が今学習している事柄が分かるように、学習の見通しをもてるようにすること。
• ２年生に必要な学習用語の意味が分かるようにすること。
• 自分の力で考えていくとお話が楽しく書けそうだと思えるような板書にすること。  

板書のコツ（２/10時間目前半）