野辺に咲く小さな春のアイドル・スミレの魅力を大紹介!【モンタ先生の自然はともだち】

いよいよ春本番! 野山には色とりどりの花々が咲き誇り、自然の生命感が溢れ出んばかりですね。自己主張の強い花々の陰にかくれるように、控えめだけど美しい姿を見せる野草。それはスミレです。実は色々な種類があり、出かけた先で探すのも大変楽しいですよ。その魅力を、モンタ先生が大紹介します。
【連載】モンタ先生の自然はともだち #06
執筆/森田弘文
目次
自己主張の強い花々にまじって、控えめに咲く…
野山が清新な緑に染まり、色とりどりの花が咲き、昆虫が花を求めて飛び、野鳥のさえずりも聞こえてきました。賑やかで楽しく華やかな春の到来です。
春の野山の草花と言ったら、あなたは何を思い浮かべますか? 一面を真っ黄色に染めるナノハナや、満開時には息苦しいほどの美しさを見せるサクラのような、自己主張の強い花たちが咲き誇る一方で、遠慮がちに野辺に咲く、気品ある可愛い『スミレ』が筆者は大好きです。
スミレはどれも左右相称で、5枚の花弁から成り立っています。上の2枚を上弁、横の2枚を側弁、そして、下の1枚を唇弁といい、さらにその先をもう少し丁寧に見ると、袋状の突起があり、これを距(きょ)と呼び、スミレの花を特徴づけているものです。
今回は、そんなスミレの仲間たちをたくさん揃えてみました。ぜひ皆さんも野山に出かけた際には、どんなスミレに出会えるか、探してみてくださいね。